カモミールは、キク科に属する小さなマーガレットに似た、いくつかの植物の総称なのよ。
どんな植物かしら
科名 : キク科 (Asteraceae). ヨーロッパの南部や東部、そしてアジアの西部が原産で、今では世界中の温帯地域に広く分布しているわ。
使用部位 : 花, 開花時の全草. お花を収穫するなら、お天気の良い日にしっかりと開いたものを選ぶのが一番ね。朝露が乾いた後、日中の暑さが始まる前の午前中に摘み取るのがおすすめよ。
カモミールは、マーガレットに似たとても可愛らしい小さな花で、何世代にもわたってハーブティーとして親しまれてきたのよ。わたしたちの家では、一日の終わりにほっと一息ついて、穏やかな夜を迎えるために夜温かくして飲むことが多いわね。暮らしに寄り添う、とても優しい昔ながらの手当てなのよ。
その歴史
おばあちゃんのお庭に咲く、優しくて愛らしい女王さま。野生の小さなマーガレットのような姿と、熟したリンゴのような甘い香りを持つカモミールは、田舎のあぜ道でも特におなじみの、みんなに愛されてきた植物なのよ。何世代にもわたって、人々はこの黄金と雪のようなお花を摘み、一日の終わりにほっと一息ついて、穏やかな夜を迎えるためのハーブティーを淹れてきたの。
小さなマーガレットたちの大家族
カモミールという親しみやすい名前の裏には、実はキク科のいくつかの植物が隠れているわ。フランス語の「camomille」は、中世ラテン語の「camomilla」からそのまま取り入れられた言葉で、18世紀の植物学の書物には「kamomille」と書かれていることもあるのよ。
伝統的なハーブ図鑑を開くと、乾燥させたお花をお茶にするために、主に2つの品種が主役として登場するわ。ローマカモミール(Chamaemelum nobile)と、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla L.)ね。現代の科学では、体に直接働きかけるような医学的根拠が十分に証明されているわけではないけれど、昔から受け継がれてきた暮らしの知恵は、今も変わらずこの植物を大切にしているわ。
ただ、日常会話で「カモミール」と呼ばれていても、お茶には向かない品種もあるから気をつけてね。例えば、ダイヤーズカモミール(Tanacetum parthenium)がその一つよ。私たちがよく知るジャーマンカモミールが一年草であるのに対して、ダイヤーズカモミールは多年草で、背丈が70〜80cmと高く、葉に深い切れ込みがあるから、すぐに見分けがつくはずよ。
ジャーマンカモミール:植物としての特徴と香り
ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla L.)は、お花にそっと触れただけで広がる、独特の甘く心地よい香りが特徴よ。お花の中心にある黄色い部分(花床)がぷっくりと膨らんで中が空洞になっているのが、香りのない他の似たお花と見分けるための大切なポイントなの。
このお花の自然の恵みを分析してみると、豊かな成分が複雑に絡み合っていることがわかるわ。セスキテルペン類(蒸留すると美しい青色になるカマズレンや、アルファ-ビサボロールなど)を豊富に含むエッセンシャルオイルをはじめ、様々なフラボノイド(アピゲニン、ルテオリン、ケルセチン、ルチン)、そしてクマリン類(ヘルニアリンやウンベリフェロン)が含まれているのよ。
お花の中に丸ごと詰まったこれらの自然の要素が調和することで、あの優しくて、ほんのりほろ苦く、蜂蜜のように甘い、寒い冬の日に心まで温めてくれるハーブティーができあがるのね。
昔ながらの知恵と淹れ方のコツ
おばあちゃんたちは、いつもとてもシンプルな方法でカモミールを淹れていたわ。心安らぐ一杯のために、乾燥させたお花を軽く一掴み(大さじ1杯ほど)お湯に躍らせるの。香りの成分が湯気と一緒に逃げてしまわないように、すぐにカップに蓋をして、10分ほどじっくりと待つのがコツよ。
「温かいカモミールティーに、お花から採れた蜂蜜をひとさじ。それだけで、忙しかった一日のざわめきがすーっと消えて、穏やかな夜が訪れるわ。」
また、このハーブティーは昔から、外側からのケアにも使われてきたの。人肌に温めたハーブティーをコットンや布に浸して、乾燥などでデリケートになったお肌や、一日中がんばって疲れた目元にそっとあててあげるの。世代を超えて受け継がれてきた、とてもシンプルで優しいお手入れ方法よ。
暮らしのヒント:カモミールは毎日の心強い味方だけれど、体質は人それぞれよ。もし気になることや、お体に合わないと感じたとき、あるいは妊娠中の方は、無理をせず専門の医師や薬剤師に相談してね。
心地よさのひみつ
これまでに確認されている主な成分としては、セスキテルペン類(アルファ-ビサボロールやその酸化物、カマズレンなど)や、フラボノイド類(アピゲニン、ルテオリン、ケルセチン、ルチンなど)、そしてクマリン類(ヘルニアリンやウンベリフェロンなど)が含まれているの。
わたしが使う理由
- · 01カモミールは、マーガレットに似たキク科のいくつかの植物の総称よ。
- · 02ジャーマンカモミールとローマカモミールは、夜に飲む温かいハーブティーとして古くから親しまれているわね。
- · 03ジャーマンカモミールは一年草で、ナツシロギクはそれよりも大きく育つ多年草なのよ。
- · 04カモミールの名前は、歴史的には中世ラテン語の「camomilla」に由来していて、18世紀には「kamomille」と綴られることもあったわ。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
夜のひとときのための優しいハーブティー
夕食の後や、温かいお布団に入る少し前のリラックスタイムに
必要なもの
- 乾燥させたジャーマンカモミールのお花 大さじ1
- 熱いお湯 1カップ
- お好みの優しい蜂蜜(お好みで) 適量
わたしの手順
- 01お気に入りのカップに、愛らしいカモミールのお花を入れるの。
- 02お花の上から熱いお湯をそっと注いで、豊かな香りを呼び覚ましてあげてね。
- 03香りが逃げないように蓋をして、10分ほどじっくりと蒸らすのがポイントよ。
- 04茶こしを使って、お花を優しくこしてね。
- 05お好みで蜂蜜をひとさじ加えれば、心も体もほどけるような、穏やかな夜の準備の整いよ。
がんばった目元をいたわる温パック
パソコン作業の後や、外の風に当たって目元がショボショボする一日の終わりに
必要なもの
- 乾燥させたジャーマンカモミールのお花 大さじ2
- 熱湯 大きめのボウル1杯分
- 清潔なコットン、または柔らかな布 2枚
わたしの手順
- 01沸騰したお湯に花を入れ、少し濃いめのインフュージョンを作るのよ。
- 02そのまま置いて、ぬるま湯か冷たくなるまでしっかりと冷ますわね。
- 03花の細かな破片が残らないように、丁寧にこしてちょうだい。
- 04この香りのよいインフュージョンを、2枚のコットンにたっぷりと含ませるの。
- 05心地よく横になって、閉じたまぶたの上にコットンをのせたら、そのまま15分間ゆっくりと体を休めてね。
お腹がすっきりしないときのためのマッサージオイル
一日の緊張がお腹に溜まっていると感じるときや、少し重めの食事の後などに
必要なもの
- よく乾かしたカモミールの花 ひとつかみ
- スイートアーモンドオイル(またはおうちにあるオリーブオイル) 100 ml
- 清潔な小さめのガラス瓶 1個
わたしの手順
- 01よく乾いた花をガラス瓶の底に入れるのよ。
- 02花がすっかり隠れるまで、上からオイルを注いでちょうだい。
- 03この瓶を日当たりのよい窓辺に置き、時々揺らしながら3週間ほどなじませるわね。
- 04清潔な布を使って、しっかりと絞りながらオイルをこすの。
- 05このオイルは遮光瓶に入れて保管して、お腹に時計回りに優しく円を描くようにマッサージするときに使ってね。
ほかの地域での親しまれかた
ねえ、ずいぶん前にイギリスへ渡ったわたしの幼馴染が教えてくれたのだけど、向こうでは少し風が強く吹くだけで、みんなこぞって「カモミールティー」を淹れるんですって。ロンドンのとてもおしゃれなティーサロンでも、この白と黄色の小さな花のお便りが運ばれてきて、少しのミルクやヒースのハチミツを添えて楽しむのよ。どんよりとしたグレーの一日の終わりに、心をじんわりと温めてくれるのね。
それから、ある夏のこと、村に滞在していたドイツ人の若い旅の女の子が訪ねてきたの。彼女はキッチンに吊るしてあるわたしのハーブの花束を見て微笑みながら、ドイツではこれを「エヒテ・カミーレ(本物のカモミール)」と呼ぶのだと教えてくれたわ。冬の寒さで鼻がすっきりしないときには、おばあちゃんがいつも湯気の立つ大きな洗面器にインフュージョンを用意してくれて、頭からタオルをかぶってその優しい蒸気を吸い込んでいたんですって。良い暮らしの知恵というものは、国境を越えて受け継がれるものなのね。
わたしといえば、もっとシンプルな付き合い方をしているわ。初夏の頃に、このあたりに咲く小さなジャーマンカモミールの花を摘んで、木製のトレイに広げて日陰でゆっくりと乾かすの。そして、あなたが夜眠りにつく少し前に、心地よい夢が見られるように温かい一杯を淹れてあげる。それが一番のお気に入りよ。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Matricaria chamomilla L.
- 科名
- キク科 (Asteraceae)
- 使用部位
- 花, 開花時の全草
- 収穫
- お花を収穫するなら、お天気の良い日にしっかりと開いたものを選ぶのが一番ね。朝露が乾いた後、日中の暑さが始まる前の午前中に摘み取るのがおすすめよ。
- 形状
- 暮らしの中で取り入れる方法としては、ハーブティーやインフュージョン、エッセンシャルオイル、チンキなどが一般的ね。
- 原産地
- ヨーロッパの南部や東部、そしてアジアの西部が原産で、今では世界中の温帯地域に広く分布しているわ。
- 保存方法
- 乾燥させたカモミールのお花は、その豊かな香りとやさしさを保つために、密閉容器に入れて、光や熱、湿気を避けて保管してね。
これだけは覚えておいてね
- 01カモミールは、マーガレットに似たキク科のいくつかの植物の総称よ。
- 02ジャーマンカモミールとローマカモミールは、夜に飲む温かいハーブティーとして古くから親しまれているわね。
- 03ジャーマンカモミールは一年草で、ナツシロギクはそれよりも大きく育つ多年草なのよ。
- 04カモミールの名前は、歴史的には中世ラテン語の「camomilla」に由来していて、18世紀には「kamomille」と綴られることもあったわ。
よくある質問
カモミールのハーブティーは、自分をいたわる優しい時間のために、昔からずっと淹れられてきた伝統的な飲み物よ。夕食の後にほっと一息ついて、穏やかな夜を迎える準備をするために飲まれることが多いわね。本当に心地よいものよ。
美味しいインフュージョンを淹れるには、乾燥した花をひとつかみ、熱すぎないお湯にそっと入れるだけでいいのよ。香りを逃さないように蓋をして10分ほどゆっくりと蒸らしたら、温かいうちに召し上がれ。
カモミールはとても優しい植物だけど、マーガレットの仲間だから、キク科の植物にアレルギーがある場合は避けてちょうだいね。もし体調に少しでも不安があったり、お腹に赤ちゃんがいたりするときは、お医者さまや薬剤師さんに相談するのが一番安心よ。
カモミールは、野原に咲く可愛いマーガレットに似た、キク科のいくつかの小さな植物のことよ。おばあちゃんたちが昔から淹れてきたハーブティーには、主にジャーマンカモミールやローマカモミールが使われているわね。
いいえ、カモミールは病気をすっきりとさせたり、お薬の代わりになったりするものではないのよ。あくまで毎日の暮らしに寄り添って、心地よい時間を届けてくれる昔ながらの手当てなの。もし体調が悪かったり、痛みが続いたりするときは、すぐに我慢せずにお医者さんに診てもらってね。







