レモンバーム(コウスイハッカ)は、シソ科に属する多年生の草本植物。地中海沿岸地方が原産で、古くから人々に親しまれてきたのよ。
どんな植物かしら
科名 : シソ科 (Lamiaceae). 地中海沿岸の東部や西アジアが原産で、今ではヨーロッパ全土に広がり、北アメリカにも定着しているわ。
使用部位 : 葉, 開花時の全草. 若葉の収穫は花が咲く前に行うのが一番。朝露が乾いた晴れた日の午前中に摘み取るのが理想的ね。夏の終わりに一度切り戻しをすれば、秋口にまた収穫できるわよ。
レモンバーム(メリッサ)は、古くからお庭で育てられてきた、レモンのような優しい香りがするハーブなのよ。私たちの家では、夜眠る前に心を落ち着かせるために、よくハーブティーにしていただくの。一日の終わりにほっと一息ついて、穏やかな時間を過ごすのにぴったり寄り添ってくれるわ。
その歴史
レモンバーム(学名:Melissa officinalis)は、地中海沿岸を原産とするシソ科の多年生草本植物なの。その名前はギリシャ語で「ミツバチの葉」や「ミツバチの草」を意味するmelissophullonに由来しているわ。日本では「コウスイハッカ(香水薄荷)」と呼ばれることもあるけれど、東南アジア料理で使われるレモングラス(Cymbopogon citratus)や、レモンバーベナ(Aloysia citrodora)とは別の植物だから、間違えないようにしてね。
受け継がれてきた歴史と旅の物語

地中海東部を代表する植物であるレモンバームは、古代からヨーロッパ全土へと広がっていったの。その優しい香りと暮らしに寄り添う使い心地に魅了されたローマ人によってイギリスへと持ち込まれ、やがて海を渡って北アメリカの地にもしっかりと根づいたわ。
何世紀もの間、ハーブを愛する人々や家庭の庭の片隅で、この小さな宝物は大切に育てられてきたのよ。私たちのおばあちゃんたちも、一日の終わりに優しいハーブティーを淹れるため、愛おしそうにその葉を摘んでいたものだわ。これは世代を超えて受け継がれてきた暮らしの知恵。夜のリラックスタイムや、ごちそうをたくさん食べてお腹がすっきりしないときによく飲まれているの。心と体にそっと寄り添い、軽やかな気分を届けてくれる昔ながらの手当てなのよ。
植物としての特徴と香りの秘密
レモンバームは、高さ30~80 cmほどに育つ丈夫な多年草で、シソ科特有の四角い茎がまっすぐに伸びるのが特徴よ。小さく丸みのある葉は、美しい網目状の凹凸とギザギザとした縁を持っていて、指先で軽くこするだけで、甘く爽やかなレモンの香りがふわりと広がる素晴らしい魅力があるの。
この豊かな香りは、植物が持つ自然の成分によるものよ。古いハーブ図鑑でもよく知られている、繊細な成分がたくさん含まれているの。
- ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ゲラニオールなど、あの心地よいレモンの香りを生み出す芳香成分。
- ロズマリン酸、コーヒー酸、クロロゲン酸などのフェノール酸。
- 体をやさしく守るクエルセチンやルテオリンなどのフラボノイド。
- ウルソル酸やオレアノール酸といった天然のトリテルペン。
伝統的な使い方と美味しい楽しみ方

お料理でも、家庭でのハーブティーでも、レモンバームは優しさの代名詞。新鮮な生の葉は、サラダや夏の冷たい飲み物、フルーツデザートの香りづけにぴったりよ。乾燥させた葉は、穏やかな夜の頼もしい味方になってくれるわ。お湯を注ぐだけで、心安らぐ香りが広がり、忙しい一日を過ごした後の心地よい休息へと優しく導いてくれるの。
また、昔ながらのキャンディやハーブを使ったお菓子にも使われていて、その爽やかな風味が今でも愛されているわ。
「ハーブの庭で、レモンバームは夜の女王。お湯にひと掴みの葉を浮かべるだけで、家じゅうがレモンの香りに包まれて、穏やかな時間が流れ出すの。」
暮らしのアドバイス:レモンバームはとても穏やかで、古くから家族みんなで親しまれてきた植物だけれど、体質や敏感さは人それぞれよ。気になることがあるときや、特別な健康状態にあるとき、妊娠中、そして小さなお子さまが取り入れる場合は、いつでもお医者さまや薬剤師さんに相談してね。
心地よさのひみつ
レモンバームの主な成分には、シトラール(ゲラニアール、ネラール)、シトロネラール、ゲラニオールなどの芳香成分のほか、ウルソル酸やオレアノール酸といったトリテルペン類、ロズマリン酸、コーヒー酸、クロロゲン酸などのフェノール酸、そしてクエルセチンやルテオリンといったフラボノイドが含まれているの。
わたしが使う理由
- · 01レモンバームは、シソ科に属する多年生の草本植物よ。
- · 02地中海沿岸が原産で、そこからヨーロッパ全土へと広がっていったのよ。
- · 03葉を指先で軽く揉むと、優しく爽やかなレモンの香りが広がるわ。
- · 04その特徴的な香りから、メリッサやセイヨウヤマハッカとも呼ばれているのよ。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
食後のすっきりハーブティー
お腹が少し重たく感じる、昼食や夕食のあとに
必要なもの
- お庭で摘んだ新鮮なレモンバームの葉 3〜4枚(または乾燥葉をティースプーン1杯)
- 熱いお湯 1大カップ
- 地元の養蜂家さんから分けてもらった百花蜜 ほんの少し
わたしの手順
- 01レモンバームの葉を摘んで、きれいな水でやさしく洗うのよ。
- 02お気に入りのカップの底に葉をそっと入れてね。
- 03沸騰直前のお湯を注いで、あの爽やかなレモンの香りを引き出すの。
- 04香りを逃さないように、小さなソーサーでカップにしっかり蓋をしてね。
- 05そのまま10分間、静かに浸出させるわ。
- 06葉を取り除いて、お好みでハチミツを少し加えたら、一口ずつゆっくり味わってね。
素敵な夢を見るための夜のハーブティー
夜、お布団に入る1時間ほど前がおすすめよ
必要なもの
- 乾燥したレモンバームの葉 大さじ1
- 香りを添えるラベンダーの花 ひとつまみ
- 熱湯 大きめのカップ1杯分
わたしの手順
- 01ティーポットにレモンバームとラベンダーを入れるの。
- 02そこに熱湯を注ぎ入れてね。
- 03清潔な布をかけて、8分から10分ほど静かに置いておくわ。
- 04茶こしでこすと、きれいな黄金色のお茶ができあがるのよ。
- 05スマートフォンなどの画面から離れて、心地よい場所に腰掛けたら、一日の終わりに心をほぐしてくれるこの一杯をゆっくり楽しんでね。
暑い日にうれしい、ひんやり香るハーブウォーター
日差しが強い午後の、涼みたいひとときに
必要なもの
- 新鮮な生のレモンバームの茎葉 ひとつかみ
- よく冷えた湧き水(またはミネラルウォーター) 1リットル
- オーガニックレモンのスライス 数枚
わたしの手順
- 01レモンバームの葉を手のひらで軽く揉んで、あの優しいシトラスの香りを引き出してね。
- 02大きなガラスのカラフェに、茎葉とレモンのスライスを入れるの。
- 03その上から冷たい水を注ぎ入れてね。
- 04冷蔵庫で少なくとも2時間は置いて、お水に香りをじっくり移すのよ。
- 05暑い日に体をいたわりたいとき、この喉を潤してくれる一杯を大きめのグラスに注いで楽しんでね。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Melissa officinalis
- 科名
- シソ科 (Lamiaceae)
- 使用部位
- 葉, 開花時の全草
- 収穫
- 若葉の収穫は花が咲く前に行うのが一番。朝露が乾いた晴れた日の午前中に摘み取るのが理想的ね。夏の終わりに一度切り戻しをすれば、秋口にまた収穫できるわよ。
- 形状
- レモンバームは、ハーブティーやインフュージョン、エッセンシャルオイル、チンキ、乾燥エキスや液体エキスなど、さまざまな形で暮らしに取り入れられているわ。
- 原産地
- 地中海沿岸の東部や西アジアが原産で、今ではヨーロッパ全土に広がり、北アメリカにも定着しているわ。
- 保存方法
- 生の葉は冷蔵庫に入れて早めに使い切るか、刻んで製氷皿で凍らせておくのがおすすめ。乾燥させるなら、束ねて風通しのよい日陰に吊るしておくといいわ。乾燥した葉は、密閉容器に入れて光の当たらない場所で保管すれば、1年ほど香りを保てるのよ。
これだけは覚えておいてね
- 01レモンバームは、シソ科に属する多年生の草本植物よ。
- 02地中海沿岸が原産で、そこからヨーロッパ全土へと広がっていったのよ。
- 03葉を指先で軽く揉むと、優しく爽やかなレモンの香りが広がるわ。
- 04その特徴的な香りから、メリッサやセイヨウヤマハッカとも呼ばれているのよ。
よくある質問
レモンバームは、古くから人々の暮らしに寄り添ってきた、レモンが優しく香るハーブよ。伝統的には、夜にハーブティーとして淹れて、心を穏やかに整えたり、食事の後にゆったりと過ごしたりするのに使われてきたの。お腹も心もふんわり包み込んでくれる、本当にお守りのような存在なのよ。
美味しいハーブティーを淹れるには、乾燥した葉をひとつかみ、沸騰直前のお湯にそっと入れるだけよ。レモンのような良い香りを閉じ込めるために、蓋をして10分ほど静かに浸出させてね。それをこしてから、温かいうちにいただくの。お好みでハチミツをスプーン1杯落としても美味しいわよ。
レモンバームは家庭で親しまれているとても優しいハーブだけれど、何事も控えめを心がけて、毎日たくさん摂りすぎないようにすることが大切よ。もし、お休み前のためのものや甲状腺に関するお薬を飲んでいたり、赤ちゃんを授かっているときは、ハーブティーとして飲む前にお医者さまや薬剤師さんに相談してね。
レモンバームはヨーロッパのお庭によく育つハーブで、葉を触るとレモンのような香りがすることからそう呼ばれているわ。一方で、アジア原産のレモングラスは料理によく使われるシュッとした細長いイネ科の植物だし、レモンバーベナは南米原産の低木だから、どれも全く違う植物なのよ。
ええ、夜のゆったりした時間や、食後の心地よいひとときのために、数週間にわたって毎晩1杯ずつ楽しむのはとても素敵なことよ。ただ、ときどき数日間お休みを作って、体を休ませてあげるのも大切ね。もし体調のことで気になることがあれば、いつでもお医者さまに相談してね。







