Thymus(イブキジャコウソウ属)はシソ科の開花植物のグループ。この属には300を超える種が含まれており、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、そしてグリーンランドが原産地とされているわ。
どんな植物かしら
科名 : シソ科 (Lamiaceae). タイムはヨーロッパ南部、地中海西部からイタリア南部にかけての地域が原産で、今では世界中の多くの地域で広く栽培されているのよ。
使用部位 : 葉, 開花時の全草. タイムの収穫は、エッセンシャルオイルの蓄えが最も高まる開花直前が理想的ね。だいたい春の終わりから秋の初めにかけてよ。露が降りたあとの晴れた朝に茎を刈り取るのがおすすめ。その際、また新芽が伸びてこられるように、株の少なくとも3分の1は残しておくのがコツよ。
タイムはね、わたしの田舎ではファリグールとも呼ばれていて、昔からずっとお茶にして親しまれてきた素晴らしい芳香植物なのよ。特に冬の寒い日に、この温かいハーブティーを一杯飲むと、体の中からほっとして、のどがイガイガするときにも優しく寄り添ってくれるわ。昔の人たちの知恵が詰まった、とっておきの手当てなのよ。
その歴史
タイムは、南フランスの乾いた低木林を代表するハーブのひとつなの。太陽をたっぷり浴びた温かな香りは、南仏の丘や、おばあちゃんたちの台所、それに昔ながらの素朴な手当てをすぐに思い出させてくれるわ。この小さくて丈夫な草は、その歴史と昔からの使い方のなかに、たくさんの秘密を抱えているのよ。
乾いた土地に育つ小さな草

学名でThymus属と呼ばれる仲間には、シソ科の花をつける草が三百種以上もあるの。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、さらにはグリーンランドを原産とし、地面を這うように広がる小さな茂みや、こんもりした株の形で育つわ。淡いピンクや純白の小さな花は、夏のあいだたくさんの虫たちを引き寄せるのよ。
南フランスでは、野生のタイムは親しみをこめてfarigouleと呼ばれているの。プロヴァンス語のfarigouloからきた、かわいらしい名前よ。乾いて石がごろごろした、日当たりのとてもよい土地で元気に育つわ。この厳しく暑い気候こそが、大切な香りの成分を凝縮させてくれるの。だからこの土地の香草のなかでも、タイムは女王さまと呼ばれるのね。
古い名前の由来と秘密
「タイム」という言葉は、ラテン語のThymusをフランス語にしたもので、ローマの人たちはすでにいくつかの小さな香草をこう呼んでいたの。この言葉はさらに、古代ギリシャ語のthúmonにさかのぼるわ。歴史家たちは、その起源をエジプト語のthamに結びつけることもあるの。保存のはたらきを買われて、ミイラづくりの儀式に使われた草を指していた言葉よ。
語源にはもうひとつの道筋があって、ギリシャ語のthyにたどりつくの。「香りを放つ」という意味よ。丘を歩いていて少し触れるだけで、あたりが樹脂のような、ほっとする香りに包まれる——この語源は、タイムの香りの力にふさわしいわね。
タイムに含まれるもの

タイムの評判と香りは、精油の豊かさに支えられているの。よく研究されている成分のなかには、チモールやカルバクロールがあるわ。葉に自然に含まれる香りの分子で、昔から清々しさをもたらすものとして大切にされてきたのよ。
ほかにも、おもしろい成分が含まれているわ。
- フラボノイド。草そのものを守る、自然の抗酸化成分よ。
- タンニン。口のなかにかすかな渋みをもたらすの。
- パラシメンやガンマテルピネンといった、ほかの揮発性の成分。
おばあちゃんたちの昔ながらの使い方
何世代も前から、タイムは冬に欠かせない相棒なの。最初の寒さを感じたら、熱々のハーブティーにスプーン一杯のはちみつを落として、ほっと一息つきながら体を温めるのが昔からのやり方よ。のどがちょっと気になるときや、鼻がぐずつきはじめたときに、心地よく過ごすためのとっておきの一杯ね。
「はちみつを入れた温かいタイムのハーブティーを一杯。冬の厳しさに負けないよう、家で代々伝えてきた、とても簡単な秘密よ。」
料理では、ローリエやローズマリーと並んでブーケガルニの土台になるの。煮込み料理や夏野菜、グリルに香りを添えてくれて、たっぷり食べたあとにうれしい後味も残してくれるわ。手当てとして使いたいときや、お体のことで迷いがあるときは、お医者さまか薬剤師さんに相談してね。
心地よさのひみつ
タイムの主な成分には、エッセンシャルオイルの主要な構成要素であるチモールやカルバクロールがあるわ。ほかにもフラボノイドやタンニン、パラシメンやガンマテルピネンといったモノテルペン類も含まれているの。
わたしが使う理由
- · 01タイムはヨーロッパ、アフリカ、アジアを原産とする、シソ科の香り豊かな植物よ。
- · 02タイムの仲間には、地面を這うものやこんもり茂るものなど、300以上の異なる種類があるわ。
- · 03コモンタイムには、自然の恵みであるチモールというエッセンシャルオイル成分が含まれているの。
- · 04フランス南部では伝統的にファリグールと呼ばれていて、温かい気候の中で元気に育つのよ。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
寒い季節に寄り添うハーブティー
冬の寒さを感じ始めたらすぐに
必要なもの
- お庭のタイムのきれいな枝(新鮮なものでも乾燥したものでも) 1本
- 熱いお湯 1カップ
- おうちのハチミツ スプーン1杯
- レモン汁 ひと搾り
わたしの手順
- 01お気に入りのカップの底に、タイムの枝をそっと置くの。
- 02その上から沸騰直前のお湯を注いで、豊かな香りを呼び覚ましてね。
- 03大切な香りの湯気を逃さないように、しっかり蓋をして8〜10分ほど待つのよ。
- 04タイムを取り出して、ハチミツとレモンを加えたら、温かいうちにゆっくりと味わってね。
おばあちゃんの心地よい吸入ケア
鼻がむずむずし始めたときに
必要なもの
- 乾燥タイム 大さじ3
- 熱湯の入った大きめのボウル 1つ
- 清潔な大きめのタオル 1枚
わたしの手順
- 01耐熱性の大きなボウルの底にタイムを入れるの。
- 02その上から熱湯を注ぐと、ほら、もうとってもいい香りが漂ってくるわ。
- 03ボウルの上に顔を近づけて、頭からタオルをすっぽりと被るのよ。
- 04目を閉じて、この心地よい温かな湯気を5〜10分間、ゆっくりと深呼吸してね。
のどに優しいまろやかシロップ
のどがカサカサして、敏感になっていると感じたら
必要なもの
- 乾燥タイム ひとつかみ
- 水 250 ml
- サトウキビ糖または良質なハチミツ 200 g
わたしの手順
- 01熱湯にタイムを入れ、15分ほど置いてじっくりと香りを引き出すの。
- 02小さな葉が残らないように、丁寧にこしてね。
- 03こした液を鍋に戻し、お砂糖かハチミツを加えて、ごく弱火にかけるのよ。
- 04シロップのようなとろみがつくまで優しく煮詰めたら、清潔な小瓶に移してね。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Thymus vulgaris
- 科名
- シソ科 (Lamiaceae)
- 使用部位
- 葉, 開花時の全草
- 収穫
- タイムの収穫は、エッセンシャルオイルの蓄えが最も高まる開花直前が理想的ね。だいたい春の終わりから秋の初めにかけてよ。露が降りたあとの晴れた朝に茎を刈り取るのがおすすめ。その際、また新芽が伸びてこられるように、株の少なくとも3分の1は残しておくのがコツよ。
- 形状
- タイムの暮らしへの取り入れ方としては、ハーブティー、浸出、エッセンシャルオイル、チンキなどが一般的ね。
- 原産地
- タイムはヨーロッパ南部、地中海西部からイタリア南部にかけての地域が原産で、今では世界中の多くの地域で広く栽培されているのよ。
- 保存方法
- 乾燥させたタイムは、光と熱を避けて密閉容器で保管するのが大切よ。
これだけは覚えておいてね
- 01タイムはヨーロッパ、アフリカ、アジアを原産とする、シソ科の香り豊かな植物よ。
- 02タイムの仲間には、地面を這うものやこんもり茂るものなど、300以上の異なる種類があるわ。
- 03コモンタイムには、自然の恵みであるチモールというエッセンシャルオイル成分が含まれているの。
- 04フランス南部では伝統的にファリグールと呼ばれていて、温かい気候の中で元気に育つのよ。
よくある質問
美味しいタイムのハーブティーを淹れるには、沸騰直前のお湯にコモンタイムの小さな枝をひとつまみ入れて、蓋をして10分ほど置くだけでいいのよ。冬に体をぽかぽかと温めるために、昔からずっと受け継がれてきたシンプルなレシピよ。植物の素晴らしい香りを閉じ込めるために、カップに蓋をするのを忘れないでね。
タイムは、寒さが厳しくなる季節にのどをいたわるために、私たちの地域で古くから使われてきたハーブなの。おばあちゃんたちは、夜にこのお茶を一杯淹れて、すっきりとした呼吸で心地よく眠りにつけるようにしてくれたものよ。鼻がむずむずし始めたときにも、優しく寄り添ってくれる自然の恵みなのよ。
短い期間であれば毎日一杯のタイムティーを楽しむのはとても素敵なことよ。でも、どんなに良いものでも、ずっと過剰に摂り続けるのは避けたほうがいいわね。もし妊娠中や授乳中だったり、体調に少しでも不安があったりする場合は、毎日の習慣にする前に、お医者さんや薬剤師さんに相談してみてね。
南仏でファリグールとも呼ばれるタイムは、ヨーロッパ南部や地中海沿岸の温かい地域が原産の、とてもたくましい小さな植物よ。太陽の光を浴びて、乾燥した岩肌の間で育つのが大好きなの。だからこそ、あの力強くてほっとする香りが生まれるのね。この乾燥した気候が、恵み豊かなエッセンシャルオイルをぎゅっと凝縮させるのよ。
タイムはお料理に使う分にはとても優しいけれど、濃く淹れたハーブティーやエッセンシャルオイルとして使うときは、少し注意が必要よ。もしお薬を飲んでいたり、アレルギー体質だったりするなら、一度お医者さんに相談してみることをおすすめするわ。自然の力はとても強いから、いつでも優しく慎重に向き合いましょうね、わが子よ。







