ローズマリー(Salvia rosmarinus)は、シソ科に属する常緑性の低木の一種よ。
どんな植物かしら
科名 : シソ科 (Lamiaceae). ローズマリーは地中海沿岸地方が原産で、特に地中海沿岸の丘陵地帯や、ポルトガル、スペイン北西部などに自生しているわ。
使用部位 : 花, 葉. 収穫は一年中できるけれど、香りが一番引き立つのは、精油成分がぎゅっと凝縮される開花前や開花期の春から夏にかけて。この時期の若い枝や葉を摘むのがおすすめよ。朝露が乾いた後、日中の暑さが本格化する前の午前中に枝を刈り取るのがいいわね。
ローズマリーは、南仏の豊かな香りを届けてくれる、わたしたちにとって馴染み深い美しい低木なの。昔からお料理の風味づけにはもちろん、食後のハーブティーとしても、すっきりとした毎日のために親しまれてきたわ。体全体にやさしく寄り添ってくれる、昔ながらのおばあちゃんの知恵袋よ。
その歴史
ローズマリー(Salvia rosmarinus)は、地中海沿岸に自生する、南仏を象徴するような常緑の低木よ。乾燥した荒れ地や石灰質の岩場、太陽の光がさんさんと降り注ぐ場所を好み、そこにあるだけで、一瞬にして南仏の情景が浮かぶような力強い香りを漂わせるの。お庭の片隅やお料理のパートナーとして愛されてきたこの頼もしいハーブは、何世代にもわたって暮らしに寄り添い、その多彩な魅力で歴史を彩ってきたわ。
歴史と伝説に彩られたハーブ
2017年に分類が見直される前は、学名のRosmarinus officinalisとしても親しまれていたローズマリー。その名前の由来には、とても詩的な響きがあるの。ラテン語で「海のしずく」を意味するros marinusや、ギリシャ語で「香り高い低木」を意味するrhops myrinosからきていると言われているわ。ヨーロッパの古い伝承では「冠のハーブ」という可愛らしい名で呼ばれたり、プロヴァンス地方では「香炉のハーブ」と呼ばれて、お部屋の空気をすっきり心地よく保つためにその枝をパチパチと焚いていたのよ。
人間との付き合いはとても古くて、8世紀末にシャルルマーニュ大帝が発令した「帝国領地令(De Villis)」の中でも、王立庭園で育てるべき大切な植物として指定されていたほど。それ以来、家庭の身近なハーブとして、人々のすこやかな毎日をそっと支え続けてきたのね。
毎日の食卓と、暮らしに寄り添うやさしい手当て
生のままでも、乾燥させても、このハーブは地中海料理の味を引き締めるのに欠かせない存在。すっと通るような爽やかな香りが、お料理に温かみのある豊かな風味を添えてくれるわ。また、みつばちたちにとっても特別なお気に入りで、青い花から集められた蜜は、かつて「ナルボンヌのはちみつ」と呼ばれ、その繊細な味わいで高く評価されてきたの。そのシャキッとするような爽快な香りは、香水の世界でもとても愛されているわ。
でも、ローズマリーの魅力はお料理だけにとどまらないの。おばあちゃんたちの間では、古くから食後の心地よさを保つためのハーブティーとして親しまれてきたわ。食べすぎてお腹が重たく感じるときや、なんとなくすっきりしないときに、そっと寄り添って気分を軽やかにしてくれるの。特に寒さの厳しい冬の日に、温かい一杯をゆっくりいただく時間は、心と体をじんわりと温めて、すこやかに冬を乗り切るための心強い味方になってくれるわよ。
「お風呂の温かいお湯にローズマリーの枝をひと枝浮かべるだけで、疲れた体がすっきりと軽くなって、一日を元気にスタートする元気が湧いてくるわ。」
自然の恵みがもたらす、成分のひみつ
現代の科学も、昔ながらの知恵が知っていたことに光を当てているわ。ローズマリーの力強さは、その豊かな天然成分にあるの。葉にはロズマリン酸をはじめとするフェノール酸類、フラボノイド、そして樟脳(カンファー)やα-ピネン、1,8-シネオールといったテルペン類が豊富に含まれているわ。これらの成分が、あの独特の爽やかな香りと、私たちを優しく守ってくれる力を生み出しているのね。
この自然の恵みを心地よく暮らしに取り入れるためには、ちょっとした心がけも大切よ。お料理に使う分にはどなたでも安心して楽しめるけれど、濃く淹れたハーブティーや抽出物を使うときは、自分の体調に合わせて優しく取り入れてね。もし気になることがあったり、毎日続けて取り入れたいときは、専門家や医師に相談しながら、無理のない範囲で暮らしに役立ててちょうだいね。特に妊娠中の方や小さなお子さまは、優しく見守る程度にしておくのが安心よ。
心地よさのひみつ
ローズマリーに含まれる主な成分には、ロズマリン酸、カフェ酸、クロロゲン酸などのフェノール酸類、カルノソール、カルノシン酸、樟脳(カンファー)、1,8-シネオール、α-ピネンなどのテルペン類、そしてフラボノイド類があるのよ。
わたしが使う理由
- · 01ローズマリーは、地中海沿岸を原産とするシソ科の野生の低木よ。
- · 022017年の再分類により、ローズマリーの公式な学名は Salvia rosmarinus になったわ。
- · 03ローズマリーは、地中海料理や香水作りに欠かせない伝統的な芳香ハーブよ。
- · 04カール大帝が「フランク王国領地勅令」の中で栽培を推奨した植物の一つでもあるのよ。
- · 05ローズマリーは優れた蜜源植物で、ナルボンヌ産ハチミツの原料としても有名ね。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
ごちそうを楽しんだ翌朝のハーブティー
ちょっぴり食べすぎてお腹が重たく感じる朝に
必要なもの
- お庭から摘んできた新鮮なローズマリーの枝 1本(または乾燥させたローズマリー 大さじ1)
- 熱いお湯 1カップ
- レモンの輪切り 1枚
- お好みの野の花のはちみつ ひとさじ
わたしの手順
- 01お気に入りのケトルで、お湯を優しく沸かしてね。
- 02お気に入りのカップの底に、ローズマリーをそっと忍ばせるの。
- 03沸かしたてのお湯を注いだら、豊かな香りを閉じ込めるために、すぐに蓋をしてちょうだい。
- 04そのまま10分間、静かに香りが広がるのを待つのよ。
- 05仕上げにレモンとはちみつを添えて、お腹がすっきりと落ち着くのを感じながら、ゆっくりと味わってね。
がんばった足をいたわるマッサージオイル
たくさん歩いた日や、お庭仕事に励んだ日の夜に
必要なもの
- よく乾燥させたローズマリーの枝 3本
- お料理用のオリーブオイル 200ml
- きれいなガラスの小瓶 1個
わたしの手順
- 01乾いたローズマリーの枝を、ガラス瓶の中にそっと入れるの。
- 02枝全体がすっぽり隠れるまで、オリーブオイルをたっぷりと注いでね。
- 03この瓶を、日当たりのよい窓辺に置いて、2〜3週間ほど優しくお日様の光をあてるのよ。
- 04時間が経ったら、葉をきれいに濾してオイルを取り出してね。
- 05重たく感じる足を、下から上に向かって優しくマッサージしてあげると、すーっと軽くなって本当に気持ちがいいわよ。
すっきり深呼吸するためのハーブスチーム
冬の寒さの中で、鼻がムズムズし始めたときに
必要なもの
- ローズマリーの葉 ひとつかみ
- 大きめのボウルに入れた熱湯
- 大きめのバスタオル 1枚
わたしの手順
- 01大きめのボウルにローズマリーを入れるのよ。
- 02そこに沸騰したお湯を注いで、南仏の荒野を思わせるあの心地よい香りを引き出してね。
- 03ボウルの上に顔を近づけるけれど、火傷をしないように近づきすぎないこと。
- 04湯気を逃さないように、頭からバスタオルをかぶるのよ。
- 055分から10分ほどゆっくりと深呼吸をしてね。すっきりとした気分になって、呼吸も心地よく整う、昔ながらのおばあちゃんの手当てよ。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Salvia rosmarinus
- 科名
- シソ科 (Lamiaceae)
- 使用部位
- 花, 葉
- 収穫
- 収穫は一年中できるけれど、香りが一番引き立つのは、精油成分がぎゅっと凝縮される開花前や開花期の春から夏にかけて。この時期の若い枝や葉を摘むのがおすすめよ。朝露が乾いた後、日中の暑さが本格化する前の午前中に枝を刈り取るのがいいわね。
- 形状
- ローズマリーは、ハーブティーやインフュージョン、エッセンシャルオイル、チンキなどとして暮らしの中で広く親しまれているわ。
- 原産地
- ローズマリーは地中海沿岸地方が原産で、特に地中海沿岸の丘陵地帯や、ポルトガル、スペイン北西部などに自生しているわ。
- 保存方法
- 保存するときは、風通しがよくて直射日光の当たらない、温かく乾燥した場所に枝を逆さまに吊るして乾燥させるの。しっかり乾いたら、枝から葉を外して密閉容器に入れて保存してね。
これだけは覚えておいてね
- 01ローズマリーは、地中海沿岸を原産とするシソ科の野生の低木よ。
- 022017年の再分類により、ローズマリーの公式な学名は Salvia rosmarinus になったわ。
- 03ローズマリーは、地中海料理や香水作りに欠かせない伝統的な芳香ハーブよ。
- 04カール大帝が「フランク王国領地勅令」の中で栽培を推奨した植物の一つでもあるのよ。
- 05ローズマリーは優れた蜜源植物で、ナルボンヌ産ハチミツの原料としても有名ね。
よくある質問
美味しいハーブティーを淹れるには、沸騰したお湯に Salvia rosmarinus の枝を数本入れて、蓋をして10分ほど蒸らす(インフュージョン)だけでいいのよ。たっぷり食べた後のひとときに、すっきりとした心地よさを届けてくれる、昔ながらのやさしい飲みものよ。
「若返りのハーブ」とも呼ばれるローズマリーは、カール大帝の時代から、なんとなく元気が出ないときに寄り添ってくれる植物として使われてきたの。五感を呼び覚ますようなシャープな香りと、少し重たい食事の後にくれるすっきりとした心地よさは、我が家でも大人気なのよ。
ローズマリーは自然の素晴らしい恵みだけれど、妊娠中の方や、特定の持病がある方は、一度にたくさん摂ったりエッセンシャルオイルを使ったりするのは避けてね。毎日の暮らしに取り入れる上で少しでも気になることがあれば、お医者さんや薬剤師さんに相談するのが一番安心よ。
ええ、元気のない髪にツヤを与えるために、ローズマリーを煮出したお湯で髪をすすぐ方法は、何世代にもわたって受け継がれてきたのよ。ローズマリーを煮出して冷ましたお湯を、シャンプーの後の仕上げに使うことで、髪をすこやかに整えてくれるわ。
ローズマリーは、地中海沿岸の乾燥した石灰質の荒野に自生するたくましい低木よ。「海のしずく」とも呼ばれていて、古代の昔から、わたしたちの家庭料理に太陽のような温かい風味を添えてくれているのよ。







