セージ(学名:Salvia)は、シソ科アキギリ属の開花植物の総称。一年草、二年草、多年草、低木など、900以上の種が存在するのよ。
どんな植物かしら
科名 : シソ科 (Lamiaceae). コモンセージは地中海沿岸から中東が原産地だけど、今ではヨーロッパや北アメリカをはじめ、世界中で広く親しまれているわ。
使用部位 : 葉, 開花時の全草. セージは必要に応じて一年中収穫できるわ。乾燥させて保存する場合は、春の開花前か秋の開花後の、よく晴れた乾燥した日の朝に収穫するのがおすすめよ。
コモンセージは、古くから健やかな毎日のためにハーブティーとして親しまれてきたお庭の植物よ。すっきりとした独特の香りは、寒い季節ののどのケアや、食べすぎてお腹がすっきりしない時のお手伝いにぴったりなのよ。
その歴史
セージは、ラテン語でSalviaといってね、おばあちゃんたちの庭に欠かせない女王さまのひとりなの。ビロードのような葉と、力強い香りで知られていて、暮らしをととのえる習わしにも、昔ながらの家庭料理にも寄り添いながら、何世紀も受け継がれてきたのよ。
歴史をともに歩んできた草
セージの仲間はシソ科に属していて、世界じゅうに九百種以上もあるの。一年草も、多年草も、低木になるものもあって、どれも温暖な土地で、やわらかな日ざしと水はけのよい土を好んでのびのび育つわ。ヨーロッパでは十種ほどが野生で見られて、可憐なミードーセージもそのひとつよ。
中世では、セージはたいそう敬われていたの。カール大帝のもとで定められた有名な栽培の手引きDe Villisにも、よい場所を与えられていたわ。昔の人たちは、暮らしを支えてくれる心強い相棒だと考えていたのね。かつての使い方でとくに知られていたのが二種類、クラリセージ(Salvia sclarea)と、コモンセージ(Salvia officinalis)よ。花の穂と葉をていねいに摘んで、ほっとするハーブティーや、昔ながらの煮出しをこしらえていたの。
ヨーロッパの外にも、心を惹かれる文化の物語をもつ仲間がいるわ。サルビア・ディビノルムがそうで、yerba de Maríaといった昔からの呼び名で知られていて、アメリカ先住民のいくつかの部族がシャーマンの儀式で受け継いできたのよ。
香り立つ葉の秘密
セージの豊かさは、自然の成分の複雑さにあるの。葉には、カンファーやシネオールのようなモノテルペンをたっぷり含む精油があるわ。ロスマリン酸をはじめとするフェノール類、それにルテオリンやケルセチンといったフラボノイドも見つかるの。この組み合わせが、力強くて、ほんのり苦くて、樟脳を思わせるあの独特の風味を生んでいるのよ。
昔ながらのハーブの使い方では、こうした成分のおだやかなはたらきが親しまれてきたの。セージは、女性の自然なリズムにそっと寄り添う草として、よくすすめられてきたわ。月のものの前の落ち着かない時期にも、昔から寄り添うといわれてきたのよ。授乳をやさしく終えたいお母さんたちも、ハーブティーにして、張ってくる母乳の時期をおだやかに過ごすために使ってきたの。
「薬草の庭には、いつもセージが一株、家じゅうの心地よさを見守っている。良識と、女性のやすらぎの草ね。」
ハーブの棚から、食卓へ
セージは、毎日の料理を格上げしてくれる、とびきりの香草でもあるの。なかでも有名なのがaiga bolhida、プロヴァンスに伝わるにんにくのスープで、ごちそうが続いたあとにうれしい一杯といわれてきたわ。
料理では、はっきりした個性があるから少し加減がいるけれど、いろいろな一皿で見事に働いてくれるのよ。
- 白いお肉:ローストポークや仔牛肉とみごとに合うわ。イタリアの名高いsaltimboccaがその代表ね。
- 鶏肉:焼く前に鶏や七面鳥の皮の下にそっとしのばせると、身にやさしく香りが移るの。
- でんぷんの一皿:セージの葉を数枚、焦がしバターでゆっくり温めるだけで、ただのじゃがいもやニョッキがごちそうに変わるのよ。
毎日のなかでセージのいいところを味わうなら、いちばん手軽なのはハーブティーね。乾かしたセージの葉を三、四枚、湯気の立つお湯を注いだカップに入れて、十分ほど待つの。妊娠中の方や授乳中の方は、セージをふだんから続けて飲む前に、必ずお医者さまか薬剤師さんに相談してね。自然の成分とはいえ、力のある草だから。
心地よさのひみつ
セージの主な成分には、モノテルペン類(ツヨン、1,8-cineole、樟脳)、ジテルペン類(カルノシン酸、カルノソール)、トリテルペン類(オレアノール酸、ウルソル酸)、そしてロズマリン酸やカフェ酸などのフェノール化合物、フラボノイド類(ルテオリン、アピゲニン、ケルセチン)が含まれているの。
わたしが使う理由
- · 01コモンセージはシソ科に属し、その仲間は世界に900種以上もあるのよ。
- · 02クラリセージの葉や花穂は、古くからハーブティーとして親しまれてきたわ。
- · 03セージは日当たりがよく、水はけのよい温帯地域で元気に育つのよ。
- · 04お料理のハーブとしても優秀で、豚肉や鶏肉の風味を引き立ててくれるわ。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
すっきりしたい食後のおばあちゃんのハーブティー
昼食や夕食のあと、お腹が少し重たく感じる時にぴったりよ
必要なもの
- 乾燥したコモンセージの葉 3〜4枚
- 沸騰直前のお湯 1カップ
- 森のはちみつ(甘めがお好みなら) 1スプーン
わたしの手順
- 01お気に入りのカップの底に、きれいなセージの葉を入れるの。
- 02上から熱いお湯を注いで、ハーブの香りを優しく呼び覚ましてね。
- 03蓋をして、10分間ゆっくりと蒸らしましょう。
- 04葉をこして、お好みではちみつを加え、少しずつ優しく味わってね。
すっきりした朝を迎えるためのマウスウォッシュ
朝起きたとき、お口の中をすっきりさせて健やかに保ちたい時に
必要なもの
- 乾燥したセージの葉 大さじ1
- お湯 1カップ
- 粗塩 ひとつまみ
わたしの手順
- 01小さな鍋に水とセージを入れて火にかけるの。
- 02弱火で5分ほど優しく煮出しましょう。
- 03火を止めたら蓋をして、完全に冷めるまで置いておくのよ。
- 04液体をこして塩を加え、歯磨きのあとにこのぬるめの煮出し液でお口をすすいでね。
寒い季節を元気に乗り切るためのボディオイル
お出かけ前の朝、寒さに負けない健やかな体づくりをサポートしたい時に
必要なもの
- 生または乾燥したセージの葉 ひとつかみ
- オリーブオイルまたはスイートアーモンドオイル 200ml
- 清潔できれいなガラス瓶
わたしの手順
- 01よく乾いたセージの葉をガラス瓶に入れるの。
- 02葉がすっかり隠れるまでオイルを注いでね。
- 03瓶を日当たりのよい窓辺に置き、時々優しく振りながら3週間ほどなじませるわ。
- 04オイルをこしたら完成。朝、腕や脚を優しくマッサージするのに使ってね。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Salvia officinalis
- 科名
- シソ科 (Lamiaceae)
- 使用部位
- 葉, 開花時の全草
- 収穫
- セージは必要に応じて一年中収穫できるわ。乾燥させて保存する場合は、春の開花前か秋の開花後の、よく晴れた乾燥した日の朝に収穫するのがおすすめよ。
- 形状
- セージの暮らしへの取り入れ方としては、ハーブティーやインフュージョン、エッセンシャルオイル、ティンクチャーなどが一般的ね。
- 原産地
- コモンセージは地中海沿岸から中東が原産地だけど、今ではヨーロッパや北アメリカをはじめ、世界中で広く親しまれているわ。
- 保存方法
- 生のセージは、湿らせた布に包んで冷蔵庫に入れれば数日間はもつわ。長く保存したいなら乾燥させるのが一番。葉や茎を丸ごと、風通しのよい日陰に吊るしておくか、40℃のオーブンでじっくり乾燥させてね。
これだけは覚えておいてね
- 01コモンセージはシソ科に属し、その仲間は世界に900種以上もあるのよ。
- 02クラリセージの葉や花穂は、古くからハーブティーとして親しまれてきたわ。
- 03セージは日当たりがよく、水はけのよい温帯地域で元気に育つのよ。
- 04お料理のハーブとしても優秀で、豚肉や鶏肉の風味を引き立ててくれるわ。







