Aloysia citrodora(和名:ボウシュウボク)は、クマツヅラ科の低木で、レモンバーベナやシトロンバーベナ、ペルーバーベナとも呼ばれているわ。とても香りのよい葉を持ち、お料理の風味づけやハーブティー、リキュールなどに広く親しまれているのよ。
どんな植物かしら
科名 : クマツヅラ科 (Verbenaceae). 南アメリカ(アルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビアなど)が原産で、現在は世界中の温帯から熱帯地域にかけて栽培されているわ。
使用部位 : 葉, 開花時の全草. 葉の収穫は生育期ならいつでもできるけれど、一番良いのは開花直前か開花期にあたる春の終わりから夏にかけてね。朝露が乾いたばかりの午前中に摘み取るのがおすすめよ。
レモンバーベナは、お湯に浮かべると優しくレモンが香る、本当に素敵な植物なのよ。私たちのところでは、夕食後のリラックスタイムや、心地よい夜のひとときのために、この温かいハーブティーを昔からよく飲んでいるわ。お腹にも優しく寄り添ってくれる、とてもシンプルな暮らしの知恵なのよ。
その歴史
アンデスの高地からやってきたレモンバーベナは、その格別な爽やかさを持つシトラスの香りで、お庭やティーカップを優しく満たしてくれるの。お食事の後や、静かに過ごしたい夜の頼もしい味方として、この豊かな葉を持つ植物は、古くから私たちの暮らしに寄り添う心地よい習慣として愛されてきたわ。
レモンの香りをまとう、アンデスからの旅人
かつてLippia citriodoraの名でも知られていたAloysia citrodoraには、そのルーツや豊かな香りを物語るたくさんの名前があるの。レモンバーベナ、シトロンバーベナ、あるいはペルーバーベナ。生まれ故郷であるアンデス山脈の心臓部では、親しみを込めてcedrón(セドロン)と呼ばれているわ。ペルー、ボリビア、チリ、ウルグアイ、エクアドル、アルゼンチンにまたがり、海抜0メートルから標高3,000メートルの高地まで、驚くほど幅広い環境でたくましく育つのよ。
温暖な気候のもとでは、1〜3メートルほどの高さに育つ小さな低木で、先が尖った淡い緑色の美しい葉を茂らせるわ。枝に3枚ずつ並ぶこの葉には、素晴らしい香りの秘密が隠されているの。指先でそっと触れたり、軽くこすったりするだけで、みずみずしく、すっきりとしたレモンの香りがふわりと広がるのよ。
「アンデスの先住民族の言葉では、ケチュア語でjichu sokkos、アイマラ語でsuyuisaと呼ばれているわ。高原の羊飼いやハーブの知恵を持つ人々によって、何世代にもわたって受け継がれてきた大切な名前なのね。」
地域に根ざした名前と豊かな文化
スペイン語圏を旅する中で、レモンバーベナは各地でさまざまな呼び名をもらってきたわ。地域によって、hierba luisa(クスコやプーノ、アプリマクなどでよく使われるわ)や、acate de limón、té limón、té de caña、zacate de limón、さらにはlimoncilloやerva cidreiraなど、本当に多彩。これほど多くの名前があるのは、人々が日々の暮らしやおもてなしのテーブルで、この植物をいかに大切にしてきたかという証拠ね。
葉に秘められた秘密:素晴らしい香りのハーモニー
レモンバーベナの独特な香りと、ほっとするような優しいひとときは、葉に含まれる豊かな天然成分のおかげなの。その葉には、以下のような素晴らしい成分がぎゅっと詰まっているわ。
- 純粋なレモンのような香りを生み出すシトラールAやシトラールBなどのモノテルペン類、そしてリモネン、ゲラニオール、リナロール。
- 香りに深みと丸みを与えるセスキテルペン類。
- ベルバスコシドなどのフェニルプロパノイド配糖体や、ルテオリン、アピゲニンといった天然のフラボノイド類。
光を避けて優しく乾燥させることで、これらの自然の恵みがしっかりと保たれ、一杯のハーブティーが心と体を優しく包み込む特別な時間になってくれるのよ。
伝統的な使い方と美味しい淹れ方
何世紀もの間、人々はレモンバーベナの葉を摘んで、心を落ち着かせる飲み物を作ってきたわ。特に、静かに過ごしたい夜にはぴったりのハーブよ。お食事の後に、お腹がすっきりしない時や、一日の緊張で体がこわばっている時に、昔からよく飲まれてきたの。体に負担をかけることなく、穏やかに休息の準備を整える手助けをしてくれるわ。
お料理では、クリームやアイスクリーム、フルーツサラダ、お魚料理の風味づけに素晴らしいアクセントを添えてくれるの。また、食後のお楽しみとして愛される伝統的なリキュールのベースとしても人気があるわよ。
おばあちゃんのハーブティーの淹れ方
心休まる一杯のために、乾燥した葉をひとつまみ(5〜6枚ほど)温めたカップに入れ、熱いお湯を注いでね。レモンの爽やかな香気成分を逃がさないように、必ず蓋をして5〜8分ほどじっくり蒸らすのがコツよ。まずは立ち上る温かい湯気を深く吸い込んでリラックスしてから、ゆっくりと味わってね。
おばあちゃんからの知恵袋: レモンバーベナはとても優しく暮らしに寄り添ってくれるハーブだけれど、妊娠中の方や、毎日続けてたくさん飲みたい場合、あるいは何か気になることがある時は、いつでもお医者さんや薬剤師さんに相談してね。
心地よさのひみつ
主な成分として、モノテルペン類(シトラールA、シトラールB、リモネン、ゲラニオール、リナロール、1,8-シネオール)、セスキテルペン類(β-カリオフィレン、スパチュレノール)、フェニルプロパノイド配糖体(ベルバスコシド、イソベルバスコシド)、そしてフラボノイド類(ルテオリン、ルテオリン-7-O-グルコシド、アピゲニン、ケンフェロール、ケルセチンなど)が含まれているのよ。
わたしが使う理由
- · 01レモンバーベナは、南米アンデス地方を原産とする小さな低木なのよ。
- · 02葉を手で優しく揉むと、レモンのような強い香りがふんわりと広がるわ。
- · 03香り豊かなハーブティーやリキュールを作るために、古くから栽培されてきたの。
- · 04落葉性の植物で、寒さには少し弱いから、温かい地域で育てるのが向いているわね。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
食後のすっきり優しいハーブティー
ランチやディナーの後、お腹をすっきり休めたい時に
必要なもの
- 乾燥したレモンバーベナの葉:ひとつまみ
- 熱い湧き水(または浄水):1カップ分
わたしの手順
- 01葉を傷めないように、お湯はグラグラ沸騰させずに一歩手前で火を止めるのがコツよ。
- 02お気に入りのカップの底に、レモンバーベナの葉をそっと入れるの。
- 03その上から、温かいお湯を優しく注いでね。
- 04レモンの良い香りを閉じ込めるために、カップに蓋をして5分から8分ほど、のんびり蒸らすのがポイントよ。
- 05最後に茶漉しで漉して、温かいうちに少しずつ口に運んで楽しんでね。
夏の午後にぴったりな、ひんやり冷たい飲みもの
とても暑い日に、体をすっきりと涼ませたい午後のひとときに
必要なもの
- 摘みたてのフレッシュなレモンバーベナの葉 ひとつかみ
- 冷たいお水 1リットル
- オーガニックレモンのスライス 数枚
わたしの手順
- 01レモンの香りを引き出すために、葉を手のひらで優しく揉んでみてね。
- 02大きなカラフェに冷たいお水とレモンスライス、そして揉んだ葉を入れるのよ。
- 03冷蔵庫に入れて、少なくとも2時間はじっくりと寝かせてね。
- 04喉の渇きを優しく潤してくれる、香り豊かなお水を大きめのグラスに注いで召し上がれ。
おやすみ前の心地よい習慣
夜、明かりを消して眠りにつく30分ほど前の静かな時間に
必要なもの
- 乾燥させたレモンバーベナ 小さじ1
- ジャーマンカモミールの花 小さじ半分
- 沸騰直前のお湯 カップ1杯分
わたしの手順
- 01ティーポットの中で、レモンバーベナとカモミールを優しく混ぜ合わせるの。
- 02そこに、沸騰直前の熱いお湯を注いでね。
- 03香りにふんわりと包まれるように、蓋をして10分ほどじっくり蒸らしましょう。
- 04時間が経ったら、静かに漉してね。
- 05今日のあれこれは一度忘れて、この温かいハーブティーをゆっくり味わってね。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Aloysia citrodora
- 科名
- クマツヅラ科 (Verbenaceae)
- 使用部位
- 葉, 開花時の全草
- 収穫
- 葉の収穫は生育期ならいつでもできるけれど、一番良いのは開花直前か開花期にあたる春の終わりから夏にかけてね。朝露が乾いたばかりの午前中に摘み取るのがおすすめよ。
- 形状
- レモンバーベナは、ハーブティー(浸出液)やエッセンシャルオイル、チンキなどとして暮らしの中で親しまれているわ。
- 原産地
- 南アメリカ(アルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビアなど)が原産で、現在は世界中の温帯から熱帯地域にかけて栽培されているわ。
- 保存方法
- 乾燥させた葉は、密閉容器に入れて光の当たらない場所で保管すれば、レモンのような爽やかな香りを何年も保ってくれるの。生の葉の場合は、冷蔵庫で48〜72時間ほど保存できるわよ。
これだけは覚えておいてね
- 01レモンバーベナは、南米アンデス地方を原産とする小さな低木なのよ。
- 02葉を手で優しく揉むと、レモンのような強い香りがふんわりと広がるわ。
- 03香り豊かなハーブティーやリキュールを作るために、古くから栽培されてきたの。
- 04落葉性の植物で、寒さには少し弱いから、温かい地域で育てるのが向いているわね。
よくある質問
美味しいハーブティーを淹れるには、乾燥させた葉をひとつかみ沸騰直前のお湯に入れて、蓋をしながら10分ほどじっくり蒸らすのがコツよ。そうすることで、レモンの良い香りを逃さずに閉じ込められるの。夕食後のリラックスタイムに温かい一杯を飲むのが昔からの定番で、一日の終わりにほっと一息つくのにぴったりよ。
レモンバーベナは、昔からおやすみ前のひとときに愛されてきた代表的なハーブなのよ。忙しい一日を終えた後に、心安らぐ穏やかな時間をもたらしてくれるわ。ベッドに入る前にこの香りに包まれると、本当に心地よくて、体も心もほっとするのよ。
ええ、毎日の食事の後や、リラックスしたい時に一杯飲むのはとても素敵な習慣よ。ただ、何事も偏りすぎず、心地よい範囲で楽しむのが一番ね。もし体調に不安があったり、お医者様からお薬をもらっていたりする場合は、念のため専門の先生や薬剤師さんに相談してみてね。
レモンバーベナはアンデス原産の低木で、葉をこするとうっとりするようなレモンの香りがするけれど、クマツヅラは私たちの身近に自生する野生の植物で、あのレモンのような香りはないのよ。おうちでハーブティーとして楽しむなら、口当たりが優しくて飲みやすいレモンバーベナが断然おすすめよ。
レモンバーベナはとても優しいハーブだけれど、一度にたくさん飲みすぎると、お薬との相性が気になることもあるわ。念のための優しさとして、妊娠中の方や、毎日お薬を飲んでいる方は、普段の暮らしに取り入れる前にお医者様に一言聞いてみると安心ね。







