コモンラベンダー(学名:Lavandula angustifolia Mill.、真性ラベンダー、またはホソバラベンダー)は、シソ科に属する顕花植物の一種。その心地よい香りで古くから親しまれている小低木なのよ。
どんな植物かしら
科名 : シソ科 (Lamiaceae). 真性ラベンダーは、スペインからクロアチアにかけての地中海沿岸地域が原産で、主に温帯地域に自生しているわ。
使用部位 : 花, 開花時の全草. ラベンダーの収穫は、通常6月から7月にかけての夏の間に行うのよ。朝露が消えて、日中の強い暑さが始まる前の午前中に摘み取るのが一番ね。花芽がふくらんで、まだほとんどの花が咲ききっていない頃、あるいは全体の5割から7割ほどが開花したタイミングが収穫に最適よ。
真性ラベンダーは、プロヴァンスのあちこちで咲き誇る、昔から暮らしに寄り添ってきた美しい青いお花。温かいハーブティーにしたり、お花の袋を枕元に置いたりすると、そのやさしい香りが心と体をそっと包み込んで、心地よい眠りへと誘ってくれるわ。毎日の暮らしに穏やかな時間を取り戻すための、おばあちゃん秘伝の知恵よ。
その歴史
おばあちゃんたちの庭のやさしさと、プロヴァンスの丘の温かな香りを、たったひとつで映してみせる草があるとしたら、それはやっぱり真正ラベンダーね。世代をこえてその香りで知られていて、くつろぐひとときに寄り添い、家のなかにほっとする風を運んでくれるのよ。
自然のたまもの、植物としての姿

さて、ラベンダー・オフィシナリス(Lavandula angustifolia Mill.)は、真正ラベンダー、あるいは細葉ラベンダーとも呼ばれる、シソ科の常緑の小低木なの。とりわけ香りの繊細さで愛されていて、すらりとした姿と、ほかにはない香りの質で、ほかの品種とはっきり見分けがつくのよ。
野生では、おもにプロヴァンスの日当たりのよい山あいで育つけれど、丈夫だから、いまではいろいろな土地で育てられているの。高さ三十から六十センチほどのこんもりした株になって、花茎が伸び、その一本一本に、あの特徴的な青紫の花穂がひとつずつつくのよ。
根もとで枝分かれした木質の茎には、向かい合ってつく、細長いシンプルな葉が並んでいるわ。やさしい灰緑色をした常緑の香る葉で、こまかな毛におおわれていて、その毛が草の香りをだいじに抱きとめているの。
むかしの名前、いまの名前
ラベンダーは、いくつもの呼び名で時代を旅してきたの。植物学者たちはLavandula officinalisやLavandula veraと名づけたわ。わたしたちの田舎では、「ファインラベンダー」「アルプスのラベンダー」、あるいは「イギリスのラベンダー」と呼ばれることも多いの。土地のことばにも、その長いつきあいが残っていてね。プロヴァンスでは親しみをこめてespic、ノルマンディーではcasidounneと呼ばれているのよ。
香りの秘密と、昔ながらの使い方
ラベンダーの豊かさは、その精油の複雑さにあるの。目利きたちが大切にするのは、自然に含まれるリナロールと酢酸リナリルで、あのまるくて、ほどけるような香りを生んでいる成分よ。ラバンジンとちがって樟脳はごくわずかしか含まないから、とがったところのない、とても繊細な香りになるの。
何世紀ものあいだ、昔の人たちは家と体のここちよさのためにラベンダーを使ってきたわ。
- 夜、眠るときに:乾かした花の小さな袋を枕の下や戸棚にしのばせて、リネンに香りを移し、おだやかな眠りを誘うのが昔からの習わしなの。
- やさしいハーブティーに:一日の終わりに淹れるラベンダーの花のお茶は、長い一日のあとにほっと力を抜き、ざわめいた気持ちを静めるための、よく知られたおばあちゃんの秘密よ。
- お肌をいたわるために:外から使うときは、ラベンダーウォーターや花のマッサージオイルが、火照ったり、つっぱったりしたお肌にそっと寄り添ってくれるわ。
「熱いお風呂にラベンダーの花をひとにぎり。それだけで、一日の張りつめたものがふっとほどけていくの。母から娘へ受け継がれてきた、静けさを取り戻すための簡単な手当てよ。」
家でのしたくのコツ
夜のここちよい一杯には、乾かした真正ラベンダーの花を小さじ一杯、湯気の立つお湯を注いだカップに入れて、五分から八分ほど待ってね。大切な香りを逃がさないよう、カップにはふたをしておくの。自然にとても香り高くて、ほんのり苦いから、はちみつをひとさじ落として口当たりをやわらげてもいいのよ。
安全のためのひとこと:ラベンダーはとてもやさしい草で、昔から家族みんなに使われてきたけれど、感じ方はひとりひとりちがうの。妊娠中の方、授乳中の方、小さなお子さんの場合は、新しい習慣を取り入れる前に、必ずお医者さまか薬剤師さんに相談してね。
心地よさのひみつ
真性ラベンダーの精油に含まれる主な成分は、リナロールと酢酸リナリル。ほかにも、テルピネン-4-オール、オシメン、シネオール、樟脳(カンファー)などが含まれているの。
わたしが使う理由
- · 01真性ラベンダーは、プロヴァンスの豊かな自然の中で育つシソ科の小低木よ。
- · 02真性ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia)は、その素晴らしい香りの質から、古くから大切にされてきたの。
- · 03真性ラベンダーの葉は常緑で、美しい灰緑色をしており、豊かな芳香を放つのが特徴よ。
- · 04真性ラベンダーの高さは、だいたい30センチメートルから60センチメートルほどに育つわ。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
おばあちゃんの夜のハーブティー
夜、お布団に入る1時間ほど前のゆったりした時間に
必要なもの
- 乾燥させた真性ラベンダーの花:小さじ1
- 熱いお湯:1カップ
- お好みのハチミツ(やさしい甘みをプラスするために):小さじ1
わたしの手順
- 01お気に入りのカップに、きれいな青いお花を入れるの。
- 02熱いお湯をそっと注いで、やさしい香りを引き出してちょうだい。
- 03香りのよい湯気を閉じ込めるために、しっかりフタをして5分から8分ほど蒸らすのがコツよ。
- 04お花をこしてハチミツを加え、今日の出来事をそっと忘れて、ゆっくりと味わってね。
こめかみのためのマッサージオイル
夕方、頭が重く感じたり、少しお疲れ気味のときに
必要なもの
- 乾燥させたラベンダーの花:ひとつかみ
- スイートアーモンドオイル、またはプロヴァンス産オリーブオイル:100ml
- 清潔できれいなガラス瓶
わたしの手順
- 01よく乾いたラベンダーのお花をガラス瓶に入れるの。
- 02お花がすっかり隠れるまで、やさしいオイルをたっぷりと注いでね。
- 03ときどき瓶を揺らしながら、日当たりのよい場所や暖かい場所で2週間ほど寝かせるのよ。
- 04きれいな布でオイルをこしたら出来上がり。少しお休みしたいときに、数滴を手にとってこめかみをやさしくマッサージしてみてね。
心ほぐれるスチームバス
長い一日が終わって、自分にやさしい時間をあげたいときに
必要なもの
- 真性ラベンダーの花:大さじ2
- 熱湯を入れた大きめのボウル:1個
- 大きめのバスタオル:1枚
わたしの手順
- 01耐熱性の大きめのボウルに、ラベンダーのお花を入れるの。
- 02お花の上から、熱湯をゆっくりと注いでちょうだい。
- 03ボウルの上に顔を近づけ、お花の湯気を閉じ込めるように頭からバスタオルをかぶるのよ。
- 04目を閉じて、どこか懐かしいその香りを5分から10分ほど深く吸い込んで、心ゆくまでリラックスしてね。
ほかの地域での親しまれかた
ねえ、東京に住んでいるお友達のケイコが、この前お便りで面白いことを教えてくれたの。あちらの日本でも、私たちの真性ラベンダーは大人気なんですって! 日本では「ラベンダー」と呼ばれていて、あの美しい紫色の畑を見るために、わざわざ北海道まで長い旅をする人もいるらしいわ。プロヴァンスの景色を思い出すのね。彼らにとってこのお花は、穏やかさとフランス風の上品さのシンボルなんですって。お仕事で忙しい一日を終えたあと、心地よく眠りにつくために、小さな布袋にお花を入れて枕の下に忍ばせているそうよ。
それから、イギリスに長く旅していたいとこが教えてくれたのだけど、あちらの人たちはこのお花を「イングリッシュラベンダー」と呼んで、紅茶に入れたりクッキーに焼き込んだりして楽しんでいるそうよ。これはヴィクトリア女王の時代からの古い習慣なんですって。女王様は宮殿のあちこちにラベンダーを飾って、リネンに香りを移したり、気分をすっきりさせたりしていたのね。こんな風に、この小さな青いお花は、そのやさしい香りで世界中の人々の心を包み込んできたのね。
でもね、わたし流の使い方はもっとシンプルなのよ。お庭できれいな花束を摘んできて、台所で逆さまにつるして乾かすの。そして、クローゼットにひとつかみ入れておくのよ。そうすると、お布団やシーツから、お日さまの光を浴びたような清潔で心地よい香りが漂うの。おうちでほっと一息つくには、これが一番の方法よ。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Lavandula angustifolia
- 科名
- シソ科 (Lamiaceae)
- 使用部位
- 花, 開花時の全草
- 収穫
- ラベンダーの収穫は、通常6月から7月にかけての夏の間に行うのよ。朝露が消えて、日中の強い暑さが始まる前の午前中に摘み取るのが一番ね。花芽がふくらんで、まだほとんどの花が咲ききっていない頃、あるいは全体の5割から7割ほどが開花したタイミングが収穫に最適よ。
- 形状
- 真性ラベンダーは、ハーブティー(浸出)や精油、チンキといった形で暮らしの中で広く親しまれているわ。
- 原産地
- 真性ラベンダーは、スペインからクロアチアにかけての地中海沿岸地域が原産で、主に温帯地域に自生しているわ。
- 保存方法
- 乾燥させたラベンダーの花は、光を避けて密閉容器や布袋に入れ、風通しのよい涼しい場所で保管してね。
これだけは覚えておいてね
- 01真性ラベンダーは、プロヴァンスの豊かな自然の中で育つシソ科の小低木よ。
- 02真性ラベンダー(学名:Lavandula angustifolia)は、その素晴らしい香りの質から、古くから大切にされてきたの。
- 03真性ラベンダーの葉は常緑で、美しい灰緑色をしており、豊かな芳香を放つのが特徴よ。
- 04真性ラベンダーの高さは、だいたい30センチメートルから60センチメートルほどに育つわ。
よくある質問
美味しいハーブティーを淹れるには、温めたカップに乾燥させたお花をひとつまみ入れて、熱いお湯を注ぐだけでいいのよ。香りを逃がさないようにフタをして、5分から10分ほどゆっくりと蒸らしてちょうだい。お布団に入る前に、温かい一杯をゆっくり楽しんでね。
昔から、ラベンダーはその素晴らしい香りで、忙しい毎日のなかで強張った心をほぐし、穏やかな夜の時間を過ごすために使われてきたの。一日の終わりにその香りを深く吸い込むことで、気持ちをすっきりと切り替えて、心地よい休息へと導いてくれる頼もしい味方よ。
真性ラベンダーはとても穏やかなハーブだけれど、植物を取り入れるときはいつでも気を配ることが大切よ。特に妊娠中の人や小さな子どもはね。もし使い道に少しでも迷ったり、すでにお薬を飲んでいたりするなら、お医者さんや薬剤師さんに相談してみてね。そのほうが安心でしょう?
真性ラベンダーで穏やかな夜を過ごしたいなら、昔ながらの方法で、乾燥させたお花を小さな袋に詰めて枕の下に忍ばせてみて。それから、明かりを消す前に温かいハーブティーを1杯いただくのもおすすめよ。体が休まる準備を整えてくれるから、試してみてね。
コモンラベンダーや真正ラベンダーとも呼ばれる真性ラベンダーは、プロヴァンス地方に育つ小さな低木で、数あるラベンダーの中でもひときわ香り高いお花を咲かせるの。まさにラベンダーの女王様ね。その優しさと、心にそっと寄り添ってくれるような繊細な香りが、おうちでも一番人気なのよ。







