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ねえ、ここ数日の間に庭の奥にある大きな木のそばを通ったら、小道いっぱいに広がる甘い蜜のような香りにすぐ気づくはずよ。それが合図。6月になると、ボダイジュは小さな黄色い花と、風に舞うのを助ける薄緑色の美しい羽のような「苞(ほう)」で覆われるの。わたしの母も、いつもこの瞬間を心待ちにしていたわ。自然が私たちにくれる、一年で一番素敵な贈り物だって言っていたけれど、本当にその通りね。花が開いた瞬間から、しおれてしまう前までの短い間に、その繊細さをそのまま閉じ込めるように急いで摘み取らなければいけないのよ。
美しく咲いたボダイジュを見上げてごらん、空を仰ぐのに最高の季節よ
朝露が消えたらすぐに、晴れた美しい朝にこの恵みを集めるの。とても根気のいる作業だけれど、頭がすっきりと軽くなって、周りでミツバチたちが羽音を響かせているのを聞いているだけで、本当に幸せな気持ちになれるわ。家に持ち帰ったら、風通しの良い日陰に清潔なシーツを広げて、収穫したものを重ならないように並べるの。これが、花の色を美しく保ち、傷つけることなく昔ながらの良さをそのまま残すための秘訣よ。
私たちの田舎では何世代にもわたって、夜、布団に入る前にこのインフュージョンを淹れて、静かな時間を過ごしてきたの。とても優しくて、忙しすぎた一日を包み込み、頭の中で考えごとが止まらないときに、ゆったりとした気分に導いてくれるわ。
村の古いハーブ図鑑にも、おばあちゃんたちが昔から知っていたことが書かれているわ。このシンプルなハーブティーは、落ち着かない夜を穏やかに過ごすための、優しさに満ちた素晴らしい知恵なの。少し緊張していると感じるときや、なかなか休まらない夜には、温かい一杯が心に寄り添ってくれるわ。わたしを信じて試してみて。
カモミールとボダイジュを摘んで、夏の夜を穏やかに過ごしましょう
小さな太陽のような可愛いジャーマンカモミールの花と、果樹園全体に香りを漂わせる繊細なボダイジュの苞を見てごらん。6月の収穫をするのに、今がちょうどいい時期よ。わたしの母は、いつも太陽が高く昇って朝露が消え、香りが一番引き立つ時間を待ってから花を摘んでいたわ。それから、日陰に広げた古い清潔なシーツの上で、ゆっくりと乾燥させるの。これは、田舎で一年の蓄えを用意するために、何世代にもわたって繰り返されてきたシンプルな手仕事よ。
花がしっかり乾いたら、光の当たらないガラス瓶に入れて保存してね。夜が更けてテラスに涼しい風が吹き始める頃、このブレンドをひとつかみ、ふつふつと沸いたお湯に躍らせるの。昔から人々は、長い一日の終わりに、この黄金色のインフュージョンを飲んでゆったりとした時間を過ごしてきたわ。カモミールが心地よいほろ苦さをもたらし、ボダイジュが蜜のような甘い香りでそれを優しく包み込んでくれる。余計なものや不自然なものは一切加えない、ざわついた心を落ち着かせて、穏やかな夜へと導いてくれるおばあちゃんの古い知恵よ。
この2つの植物は、私たちの庭のまさに宝物ね。家族に伝わる古い書物も、何世紀にもわたって人々が暮らしの中で感じてきたことを証明しているわ。日が長くなる季節、自然は私たちにちょうど必要なものを届けてくれるの。このとてもシンプルなハーブティーは、少し緊張しているときに、お腹や頭をすっきりと心地よく整えてくれる。もちろん、もし不安なことや体調が優れないときは、お医者さんや薬剤師さんに相談するのが一番安心よ。それまでは、温かい一杯を淹れて、6月の魔法に身を委ねてみてね。
台所においで、6月の美味しいハーブティーの淹れ方を見せてあげる
ほら、テーブルの上に大きな柳の籠を置いたわ。さっき摘んできたばかりの美しいボダイジュの花を、一緒に仕分けしましょう。部屋いっぱいに広がる、この甘くて良い香りを感じるかしら?これが初夏の香りよ。ハーブティーを作るために、花と一緒に、植物学者が「苞」と呼ぶ小さな緑色の羽のような部分も残しておくの。わたしの母もまったく同じようにしていたわ。この木が持つ優しさは、すべてそこにあるって言っていた。私の古い陶器のティーポットに、それをふたつかみほど入れるの。1グラム単位できちんと測る必要なんてないわ、目分量と愛情で十分よ。
さあ、お湯を沸かしましょう。でも、ぐつぐつと激しく沸騰させないでね。繊細な花を傷つけてしまうから。ふつふつとしたお湯を注いだら、香りを中にしっかり閉じ込めるために蓋をするの。お湯が美しい黄金色に変わるのを眺めながら、10分ほどゆっくりと浸出させるわ。長い一日の終わりに、腰を下ろして一息つくのに最高の時間よ。私たちの田舎では何世代にもわたって、夜にこのインフュージョンを飲んで、ゆったりと過ごし、穏やかな夜を迎える準備をしてきたの。ざわついた心を落ち着かせ、お休み前に心地よい時間をもたらしてくれる、とてもシンプルな習慣よ。
もし甘いのが好きなら、野の花のはちみつをスプーンに少し加えてもいいけれど、わたしは庭の味をそのまま感じられるストレートが好きなの。さあ、この温かいカップを両手で包んで、まずは湯気を吸い込んでみて。ほら、この香りを嗅ぐだけで、もう心がすっと落ち着いていくのを感じるでしょう。これは昔の人たちの知恵であり、私たちの夜に優しく寄り添ってくれる、大地から届いたシンプルな手当てなの。もちろん、本当に体調が悪いときは村のお医者さんに見てもらう必要があるけれど、心に平穏を与え、疲れた体をいたわるためなら、わたしの6月のハーブティーがいつでもあなたを待っているわ。
FAQ
穏やかな夜の時間を過ごすために、お休み前に温かいリンデン(ボダイジュ)のインフュージョンを一杯飲むのがおすすめよ。緑色の小さな葉のような苞(ほう)がついた乾燥花は、一日の終わりに心をほぐすものとして、何世代にもわたって親しまれてきたの。もし健康状態に少しでも気になることがあれば、いつでもお医者さんや薬剤師さんに相談してね。
ローマカミツレは、食後にお腹がすっきりしないときや、なんとなく重苦しいときに、心地よい時間をサポートしてくれる心強い味方なの。独特のほろ苦さがあるインフュージョンは、気持ちを穏やかにして、体を優しくリラックスさせてくれるわ。昔からおばあちゃんたちが、食後のひとときに淹れてくれた知恵が詰まった手当てよ。
リンデンのハーブティーを淹れるときは、1日あたり3グラムから6グラムの乾燥花を熱湯に浸すだけで十分よ。この量を超えてたくさん使いすぎると、気持ちを穏やかにするどころか、かえって目が冴えてしまうこともあるから気をつけてね。妊娠中の方や、何か不安なことがあるときは、お医者さんの意見を聞くようにしましょうね。
ええ、夏の強い日差しを浴びてお肌がカサカサしたり、荒れてしまったりしたときは、人肌程度に温めたローマカミツレの浸出液をコットンやガーゼに含ませて、優しくあててみて。デリケートなお肌をそっと包み込んで、すっと落ち着かせてくれる昔ながらのおばあちゃんの知恵よ。ただ、このお花の仲間に対して敏感な体質かもしれないと思ったら、まずは薬剤師さんに相談してみてね。
リンデンの収穫は6月、ちょうど最初のつぼみが開き始めた頃に行うのよ。苞(ほう)と呼ばれる緑色の小さな葉のような部分も一緒に摘み取って、清潔な布の上に広げて日陰でじっくり乾かすのがコツ。昔、村のハーブ薬局で1年分の蓄えを準備していたときも、いつもこうして手仕事で乾かしていたのよ。





