トケイソウ(Passiflora)は、トケイソウ科に属する顕花植物の属の一つ。530種以上の種を含んでいるのよ。
どんな植物かしら
科名 : その他. Passiflora incarnataは、アメリカ合衆国南東部から西はテキサス、北はペンシルベニアにかけての地域、そしてメキシコ、南米、中米といった世界中の熱帯・亜熱帯地域が原産とされているわ。
使用部位 : 花, 葉, 茎, 全草. トケイソウは、夏の中頃から終わりにかけての花が咲いている時期に収穫するのがいいわ。根のシステムが傷つかずに次の成長につながるよう、地面の高さでつるを刈り取るのがコツよ。
トケイソウ(Passiflora incarnata)は、古くから穏やかな時間を過ごすために親しまれてきた、とても美しいつる性の植物なのよ。私たちのところでは、夜にその葉をハーブティーにして、心をほぐし、心地よい夜の休息に備えるの。暮らしに寄り添う、とても優しい伝統的な手当てよ。
その歴史
力強く伸びるつるに、まるで絵画のように美しい花を咲かせるトケイソウ。温暖な地域の庭を彩る、自然の素晴らしい芸術の一つよ。旅の情景を思い起こさせるようなその美しい姿だけでなく、このつる植物は、昔からおばあちゃんたちが一日の終わりにハーブティーとして淹れ、心地よい夜のひとときを過ごすために大切にしてきた暮らしのパートナーでもあるの。
遠い国からやってきた、美しいつる植物
トケイソウ(Passiflora incarnata)は、530種以上もの仲間を持つ大きな植物の家族に属しているわ。アメリカの温暖な地域が原産で、お日さまがたっぷりと降り注ぐ穏やかな気候の中で元気に育つの。くるくるとした巻きひげでフェンスや支柱にしっかりとつかまり、あっという間に緑豊かな美しい壁を作ってくれるのよ。
自然の知恵というのは本当に不思議に満ちているわ。植物学者たちによると、トケイソウの葉の形がこれほど多様なのは、蝶との「かくれんぼ」から生まれたものだと言われているの。毛虫に葉っぱをすっかり食べられてしまわないように、一部のトケイソウは長い年月をかけて葉の形を変化させ、蝶をだまして別の場所に卵を産ませるように工夫してきたのね。
「情熱の花」に秘められた歴史
トケイソウの名前は、かつてこの植物に出会った旅人たちの歴史と深く結びついているわ。南米を訪れたイエズス会の宣教師たちが、この花のユニークな形に心を奪われ、そこにキリストの受難(パッション)のシンボルを見出したの。中央の雌しべや、放射状に広がる美しい花びら、そして花のそれぞれのパーツが、茨の冠や釘、ハンマーを連想させたと言われているわ。
16世紀、医師であり植物学者でもあったニコラス・モナルデスが、この植物を「flos passionis(情熱の花)」と呼んだのが始まりとされているの。その後、1628年にフェデリコ・チェージによって学名であるPassifloraと名付けられたわ。また、別の文化圏では、その花の形がまるで美しい時計の文字盤のように見えることから、ロマンチックに「時計の花(clock-flower)」とも呼ばれているのよ。
穏やかな暮らしに寄り添う、昔ながらの知恵
伝統的なハーブの知恵では、トケイソウの地上部を収穫し、丁寧に乾燥させて使ってきたわ。昔の人々は、忙しい毎日のなかで心が落ち着かないときや、一日の終わりにほっと一息つきたいときに、このハーブをよく役立てていたの。サンザシやレモンバームと組み合わせて、お休み前の心地よいハーブティーとして楽しむのが定番のレシピよ。
「夕暮れ時に淹れる一杯のトケイソウのハーブティーは、肩にそっと掛ける温かいブランケットのよう。心に優しい静けさを連れてきてくれるわ。」
自然の恵みという点では、現代の研究でもアピゲニンやビテキシン、ルテオリンといった多くのフラボノイドや、穏やかなアルカロイドが含まれていることが分かっているわ。これらの天然成分が優しく調和し合って、長い一日の終わりに、私たちが求める心地よいリラックスタイムを届けてくれるのね。
お家での楽しみ方
トケイソウが持つ昔ながらの優しい魅力を楽しむには、乾燥させた葉や花を使った温かいハーブティーが一番シンプルでおすすめよ。
- ちょうどいい分量: カップ1杯に対して、乾燥したハーブをティースプーン1杯用意してね。
- 淹れ方: 沸騰直前の熱湯を注ぎ、ハーブの繊細な香りを逃がさないように蓋をして10分ほどじっくりと蒸らすのがポイントよ。
- おすすめの時間: 夕方の穏やかな時間や、お休み前のひとときにゆっくりと味わうことで、心地よい夜を迎える準備ができるわ。
おばあちゃんからの優しいアドバイス: トケイソウは暮らしに寄り添う優しいハーブだけれど、私たちの体は一人ひとり違うもの。妊娠中や授乳期の方、あるいは特別な健康上のケアを受けている方は、新しいハーブを毎日の習慣に取り入れる前に、いつでもお医者さまや薬剤師さんに相談してみてね。
心地よさのひみつ
これまでに確認されている主な成分には、フラボノイド(アピゲニン、ビテキシン、イソビテキシン、クリシン、ルテオリン、オリエンチン、イソオリエンチン、ケルセチン、ケンフェロール)や、アルカロイド(ハルマン、ハルモール、ハルミン、ハルマロール、ハルマリン)があるのよ。
わたしが使う理由
- · 01トケイソウは、世界中に530種以上の仲間が存在するつる性植物である。
- · 02トケイソウという名は、伝統的にキリストの受難の道具に見立てられたことに由来する。
- · 03トケイソウの葉の形が多様に変化するのは、毛虫から身を守るための適応であると考えられている。
- · 04医師ニコラス・モナルデスは、16世紀にはすでに「パッションフラワー」という言葉を使用していた。
- · 05トケイソウの花は、その形が時計の文字盤に似ていることから、日本では「時計草」と呼ばれている。
わたしの淹れ方
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
静かな夜のためのハーブティー
お布団に入る1時間前、頭の中が少し忙しいと感じるときに
必要なもの
- 乾燥したトケイソウの葉:小さじ1
- 湧水(またはきれいな水):カップ1杯
- 優しい味わいのハチミツ:スプーン1杯
わたしの手順
- 01小鍋にお水を入れて、優しく沸騰させてね。
- 02火を止めてから、トケイソウの葉をお湯にそっと入れるのよ。
- 03ハーブのうれしい成分を逃がさないように、蓋をして10分ほどじっくりと蒸らしてね。
- 04お気に入りのカップに、茶こしを使って静かに注ぎましょう。
- 05お好みでハチミツを少し加えて、温かいうちに少しずつゆっくりと味わってね。
長い一日の終わりに、心ほぐれるハーブバス
夕暮れ時、疲れを感じて肩の力を抜きたいときに
必要なもの
- 乾燥したトケイソウ:大さじ4
- お湯:1リットル
- 粗塩:ひとつかみ
わたしの手順
- 011リットルのお湯にトケイソウを入れて15分間沸騰させ、とても濃いインフュージョンを作るの。
- 02この濃いハーブティーをしっかりと濾してね。
- 03熱めのお風呂を沸かして、そこにこのインフュージョンと粗塩を入れるのよ。
- 04昔の人たちがしていたように、お湯に身を委ねて、心からリラックスする時間を過ごしてね。
忙しい日々のためのハーブティー
日々のあれこれで、お腹がぎゅっとこわばるような午後に
必要なもの
- トケイソウ 小さじ半分
- レモンバーム 小さじ半分
- 熱いお湯 大きめのカップ1杯
わたしの手順
- 01ティーポットの中で2つのハーブを混ぜ合わせるの。
- 02その上から、沸騰直前のお湯を注いでね。
- 03苦味が出ないように、長くても8分だけ置いておくのがコツよ。
- 04ハーブを濾したら、ゆっくりと深呼吸をしながら、穏やかな気持ちで味わってね。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Passiflora incarnata
- 科名
- その他
- 使用部位
- 花, 葉, 茎, 全草
- 収穫
- トケイソウは、夏の中頃から終わりにかけての花が咲いている時期に収穫するのがいいわ。根のシステムが傷つかずに次の成長につながるよう、地面の高さでつるを刈り取るのがコツよ。
- 形状
- 暮らしの中で取り入れる方法としては、ハーブティーやインフュージョン、チンキ、液体エキス、カプセル、錠剤などが一般的ね。
- 原産地
- Passiflora incarnataは、アメリカ合衆国南東部から西はテキサス、北はペンシルベニアにかけての地域、そしてメキシコ、南米、中米といった世界中の熱帯・亜熱帯地域が原産とされているわ。
- 保存方法
- 保存するときは、トケイソウのハーブを直射日光の当たらない、風通しの良い暗い場所で乾燥させてから、密閉容器に入れて保管することをおすすめするわ。
これだけは覚えておいてね
- 01トケイソウは、世界中に530種以上の仲間が存在するつる性植物である。
- 02トケイソウという名は、伝統的にキリストの受難の道具に見立てられたことに由来する。
- 03トケイソウの葉の形が多様に変化するのは、毛虫から身を守るための適応であると考えられている。
- 04医師ニコラス・モナルデスは、16世紀にはすでに「パッションフラワー」という言葉を使用していた。
- 05トケイソウの花は、その形が時計の文字盤に似ていることから、日本では「時計草」と呼ばれている。
よくある質問
美味しいトケイソウのハーブティーを淹れるには、乾燥させたハーブ小さじ1杯にお湯を注ぎ、蓋をして10分ほど置いておくの。このトケイソウのインフュージョンは、昔から夜、温かくして飲むのが定番よ。穏やかな夜を迎えるための準備ね。
トケイソウは、昔の人たちが一日の終わりに心と体を休めるために大切にしてきた、美しいつる性植物なのよ。忙しすぎる日々が続いて心が落ち着かないとき、一日の終わりにトケイソウを一杯飲むのは、気持ちを穏やかに整えてくれる優しい伝統的な習慣よ。
トケイソウはぽかぽかと心地よくなって眠気を誘うことがあるから、車を運転する前は控えてね。念のため、妊娠中や授乳中の方、あるいはすでに休息をサポートするお薬を飲んでいる方は、トケイソウを取り入れる前に、お医者さんや薬剤師さんに相談するのが安心よ。
この名前は、かつて宣教師たちがこの美しい花の中に、キリストの受難(パッション)のシンボル、例えば茨の冠や釘のような形を見出したことに由来するの。だから「パッションフラワー」とも呼ばれていて、何世紀もの時を超えて語り継がれているのよ。
トケイソウは優しいハーブだけれど、小さな子どもの体は私たちよりもずっとデリケートよ。だから、事前にお医者さんや薬剤師さんに相談してから取り入れるのが、一番安心で賢明な方法よ。







