里山の生垣を白く染める、トゲのある木。心がざわついて落ち着かない夜には、乾燥させた花を淹れて、やさしいハーブティーを一杯。心地よい夜を過ごすための、昔ながらの知恵よ。
どんな植物かしら
セイヨウサンザシ(Crataegus monogyna)は、ヨーロッパの田舎の垣根で見かける白いトゲのある低木よ。その花と葉を乾燥させて、夕暮れ時に優しいインフュージョンにしていただくの。心がざわざわして、なかなか落ち着かない夜にぴったりなのよ。
その歴史
セイヨウサンザシ(Crataegus monogyna)は、生け垣で見かける白いトゲのある低木で、5月になると愛らしい白い花を咲かせるの。その花と若い葉を乾燥させて淹れるやさしい味わいのインフュージョンは、気持ちが高ぶって胸がドキドキするときや、どうしても心が落ち着かない夜にぴったりなのよ。
どこからやってきたの?

この植物は、きっとあなたも知らず知らずのうちに出会っているはずよ。小道の脇に生い茂る生け垣のトゲのことで、奥にある野いちごを摘もうと手を伸ばしたときに、チクッと指を刺すあの木のこと。春になると、田舎の心地よい香りをのせた小さな白い花の霧に包まれるから、「白いトゲ」や「5月のトゲ」とも呼ばれているわ。昔は有刺鉄線の代わりに、畑を囲うためにこのトゲのある木を植えていたのよ。
リンゴや野バラと同じバラ科の仲間なの。わたしのおばあちゃんは、小さな踏み台に登って、花が完全に開く直前の、香りがぎゅっと詰まったつぼみの時期に、花が咲いた枝を収穫していたわ。それを古いシーツの上に広げて日陰でじっくり乾かすと、屋根裏部屋がとてもいい香りに包まれたものよ。秋になると、この木は赤い小さな実を実らせて、鳥たちのごちそうになるの。
どんなふうに暮らしに寄り添ってくれるの?
セイヨウサンザシは、心がざわついて落ち着かないときのための植物よ。もちろん、お医者さんの話をしているわけではないわ。嫌なことがあって胸がそわそわするときや、一日中考え事をしてしまって頭のスイッチが切れないときのこと。昔の人は、そうした一日のざわめきを夕方にすっと落ち着かせるために、この温かい一杯を淹れてくれたのよ。
穏やかで辛抱強い植物だから、無理に眠気を誘うのではなく、優しく寄り添ってくれるわ。雨戸をバタンと閉めるように急に眠らせるのではなく、一日の緊張を優しくほぐして、自然と心地よい眠りへと導いてくれるの。心が揺れ動いた一日の終わりに、自分を取り戻して、穏やかな気持ちでベッドに入るために好んで飲まれているわ。
わたしの淹れ方

作り方はとてもシンプルよ。乾燥した花をティースプーン1杯分カップに入れて、沸騰直前のお湯を注ぐの。香りが逃げないように蓋をして10分ほど待つだけ。茶こしでこして、お好みでほんの少しのハチミツを加えてね。スマートフォンは置いて、温かいお茶をゆっくりと味わうのがコツよ。
でも、セイヨウサンザシが本当に本領を発揮するのは、他のハーブと組み合わせたときなの。一種類だけだと少し控えめな印象だけど、優しい香りのレモンバームをひとつまみ加えたり、本当に落ち着かない夜にはリンデンやパッションフラワーを合わせたりすると、心安らぐ素晴らしい夜のハーブティーができあがるわ。これがわたしのやり方。ひとつの悩みにひとつのハーブを合わせるのではなく、お互いに引き立て合う小さな花束を作るのよ。
おばあちゃんの小さなおすすめレシピ
心を落ち着かせる夜のハーブティー
セイヨウサンザシの花をティースプーン1杯、レモンバームかリンデンをひとつまみ入れて、沸騰直前のお湯を注ぐの。蓋をして8〜10分ほど置いてからこして、ベッドに入る1時間ほど前に温かい状態で飲んでみてね。一日が少し慌ただしかったと感じる夜におすすめよ。
心が揺れ動いた夜のインフュージョン
セイヨウサンザシの花だけをティースプーン山盛り1杯、蓋をして10分間じっくり浸出させて、ほんの少しのハチミツを加えるの。一口ごとに深く息を吸いながら、ゆっくりと味わってね。感情が高ぶって胸がドキドキするような夜に、ただ心を静めたいときの一杯よ。
知っておいてほしいこと
セイヨウサンザシは優しい植物だけど、少しだけ気をつけてほしいこともあるわ。もし心臓や血圧のためにすでに何かを続けているなら、自分だけで判断せずに、毎日飲み始める前にお医者さんに相談してみてね。念のため、妊娠中や授乳中の方も、専門家から勧められるまでは控えておくのが安心よ。
それから、よく聞いてね。インフュージョンは夜に心を落ち着かせる手助けをしてくれるけれど、お医者さんのアドバイスの代わりにはならないわ。もし理由もなく胸がドキドキすることが頻繁にあったり、胸のあたりに不安を感じたりする場合は、ハーブティーではなく、専門の医療機関に相談することが大切よ。我慢せずに、まずは診てもらいましょうね。
おばあちゃんが質問に答えるわ
セイヨウサンザシのどこを収穫するの?
春に、花が完全に開く直前の白い花と若い葉を収穫するのよ。それを日陰に広げて、よく乾燥させるわ。秋には、赤い小さな実を収穫することもできるの。
いつ飲めばいいの?
やっぱり夜が一番おすすめね。心がざわついた一日の終わりに、ベッドに入る前に温かい一杯を飲むと、肩の力がすっと抜けるのを手助けしてくれるわ。
他の植物と混ぜてもいいの?
もちろんよ!むしろ、わたしはブレンドする方が好きなの。優しいレモンバームをひとつまみ、心地よい夜のためにリンデンやパッションフラワーを少し合わせれば、素敵な夜のハーブティーができあがるわ。
こちらも読んでみてね
- なかなか寝付けない夜に:心地よい眠りのために。
- 頭が休まらないときに:心と緊張を穏やかにほぐす。
- 夜の仲間たち:パッションフラワー、リンデン、そしてレモンバーム。
- そして、わたしのお気に入りのレシピ:わたしのお便り:夜のハーブティー。
わたしが使う理由
- · 01垣根に育つ白いトゲのある木で、5月に花が咲き、秋には赤い実をつけるのよ。
- · 02乾燥させた花と葉を、夕暮れ時や夜に優しいインフュージョンにしていただくのがおすすめよ。
- · 03心がざわざわして落ち着かない夜や、気持ちが昂ぶっているときに寄り添ってくれる植物なの。
- · 04夜のハーブティーとして、トケイソウやレモンバーム、リンデンと合わせるのも素敵なのよ。
おばあちゃんのちょっとしたレシピ
心やすらぐ夜のハーブティー
夜、お休みになる1時間ほど前に
必要なもの
- 乾燥させたサンザシの花:ティースプーン1杯
- 乾燥させたメリッサ(またはリンデン):ひとつまみ
- 沸騰したてのお湯:250 ml
わたしの手順
- 01カップにサンザシとメリッサ(またはリンデン)を入れる。
- 02沸騰したてのお湯を注ぎ、すぐに蓋をする。
- 038〜10分ほどじっくり蒸らした後、茶こしでこし、温かいうちにゆっくりと楽しむ。
心がざわつく夜のインフュージョン
心がそわそわして落ち着かないときに
必要なもの
- 乾燥させたサンザシの花:ティースプーン山盛り1杯
- 沸騰したてのお湯:250 ml
- お好みのハチミツ:少々
わたしの手順
- 01沸騰直前のお湯を花に注ぐのよ。
- 02フタをして10分間、じっくりと浸出させてね。
- 03濾してから、ほんの少しだけ甘みを加えて、深呼吸をしながらゆっくりといただくのがおすすめよ。
事前に知っておきたいこと
この情報は医療従事者の助言の代わりにはならないのよ。 健康に関するご注意 →
植物のプロフィール
- 学名
- Crataegus monogyna
これだけは覚えておいてね
- 01垣根に育つ白いトゲのある木で、5月に花が咲き、秋には赤い実をつけるのよ。
- 02乾燥させた花と葉を、夕暮れ時や夜に優しいインフュージョンにしていただくのがおすすめよ。
- 03心がざわざわして落ち着かない夜や、気持ちが昂ぶっているときに寄り添ってくれる植物なの。
- 04夜のハーブティーとして、トケイソウやレモンバーム、リンデンと合わせるのも素敵なのよ。
よくある質問
春、花が完全に開ききる直前の白い花と若い葉を摘むの。この時期が一番香りが豊かなのよ。風通しのよい日陰に広げて、しっかりと乾燥させてね。秋になったら、あの小さな赤い実を収穫するのも楽しいわね。
やっぱり夜が一番ね。いろいろなことがあって心が落ち着かない一日を過ごしたあと、温かい一杯をいただくと、肩の力がふっと抜けて、心地よい眠りにつく準備ができるのよ。
もちろんよ。むしろわたしはブレンドするのがお気に入りなの。優しい香りのレモンバームをひとつまみ、それにリンデンやトケイソウを少し合わせれば、夜にぴったりの極上のハーブティーができあがるわ。






