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ハサミや古い辞書を取り出して、集めた宝物をプレスする前に、摘み取るときの大切な約束ごとをいくつかお話しさせてね。孫たちを連れて小道を歩くとき、わたしはまず「最初の数分間は、目を大きく開けて、手はポケットに入れたままにしておくのよ」と教えるの。道端を彩るきれいなものを、何でもかんでも摘んでいいわけじゃないから。車が通る道路や、農薬が使われているかもしれない畑から遠く離れた、きれいな場所を選ぶこと。これは、わたしが幼い頃、夜のインフュージョン(浸出)に使うハーブを摘みに行くときに、おばあちゃんから何度も言い聞かされた大切なルールなのよ。
まずはお散歩、そしていくつかの優しいルール
一生ものの美しいハーブ図鑑を作るためには、朝露やにわか雨で濡れた植物は絶対に摘まないこと。お日様がしっかり照って、花びらがすっかり乾くまで待つの。そうしないと、プレスしたときに傷んで黒くなってしまうから。それから、必要な分だけをいただくこと。1つの種類につき1本の茎だけにして、根っこは必ず土に残してあげるの。そうすれば、来年もまたきれいな花を咲かせてくれるでしょう?それが、身の回りの自然を思いやるということ。もし珍しい植物だったり、そこにポツンと一輪だけ咲いているものだったら、眺めるだけにしてそっと通り過ぎましょうね。
そうそう、わたしはよく孫たちに、デイジーやキンポウゲのような、誰もが知っていてきれいに乾きやすい身近なお花を教えてあげるの。もし野生のラベンダーに出会えたら、その茎を少し摘むのもお気に入り。指先で少しこするだけで、夏休みのいい香りが広がって、お散歩ではしゃぎすぎた子どもたちの心もほっと落ち着くのよ。昔は、心地よい眠りに寄り添うように、この香りのよいお花を枕の下に忍ばせたものだわ。お家に帰ったら、見つけたお花を優しく振って小さな虫たちを落とし、キッチンのテーブルで乾燥させる準備をしましょう。
分厚い本の下で、のんびり待つ練習
ここからが一番ワクワクするところよ。リビングに眠っている古い辞書や分厚い百科事典の出番ね。お散歩から持ち帰った宝物たちを、吸水紙の間に重ならないように平らに並べるの。孫たちはいつも待ちきれなくて、「5分で乾かないかな」なんて言うけれど、そんなときは「時間をかけるのが大切なのよ」と教えてあげるの。できるだけ重い本を上にのせて、2、3週間はそのまま置いておくの。何でもすぐに手に入る今の時代、この「待つ時間」は子どもたちにとっても、そしてわたしたち大人にとっても、とても素敵なレッスンになるわね。
植物たちが紙の重みの下で眠っている間に、ラベルを作って、どこで何を摘んだかを思い出してみましょう。そういえば先日、野生のカモミールとリンデンの花を乾燥させたの。わたしの母も、夏の初めに全く同じお花を摘んでいたことを孫たちに話して聞かせたわ。夜、暑くて寝苦しいときに、母は香りのよいインフュージョンを淹れてくれたものよ。ほんのり甘い蜂蜜のような香りがして、一日中元気に走り回った後の心を優しく包み込んでくれたの。子どもたちは目を輝かせてそんな話を聞いてくれる。こうして世代から世代へと、自然に思い出がつながっていくのね。
いよいよ本を持ち上げるときは、いつも魔法のような瞬間よ。色が少し変わり、花びらはまるでシルクのように薄く、透き通るようになっているの。昔ながらのやり方で、白いきれいな紙に、水で濡らすタイプの紙テープで優しく貼り付けていくわ。そして、一番きれいな字で、植物の名前、日付、摘んだ場所を書き留めるの。お金はかからないけれど、自然を大切にする心を育み、冬の冷たい風が吹く頃にわたしたちの心を温めてくれる、最高の宝物の出来上がりよ。
この8月に、あなたに届けたい願い
ねえ、この8月にわたしがあなたに願うのは、立ち止まる時間を作って、道端に咲く草花に目を向けること。風に吹かれながらのんびり歩き、ブラックベリーの葉や野生のゼニアオイを摘んで、その小さな喜びを子どもたちと分かち合う。そんなシンプルな幸せを思い出してほしいの。画面から離れて、ビロードモウズイカの葉の柔らかさに触れたり、乾燥させたラベンダーの香りを吸い込んだりして、いつもとは違う方法で自然を感じる絶好の機会よ。日々の忙しさの中で、こうした心を満たしてくれる小さな幸せを、わたしたちはつい忘れがちになってしまうものね。
子どもたちと一緒にハーブ図鑑を作りながら、昔から伝わる暮らしの知恵を伝えていく。それは、私たちの足元にある自然が、日々のちょっとしたお悩みを優しく和らげてくれることを教えてくれる、とても素敵な方法なのよ。昔から田舎でずっと続けられてきたようにね。
それから、夏のお花をクッキーの空き缶にたくさん詰めておくのもおすすめよ。これらは、季節が変わっても暮らしに寄り添ってくれるから。たとえば、日陰で乾かしたローマカモミール。わたしの母は、ごちそうを食べすぎてお腹がすっきりしない夜のために、いつもガラス瓶にストックしていたわ。もし植物の使い方について気になることや疑問があれば、いつでもお医者さんや薬剤師さんに相談してみてね。
さあ、この8月は、指先を糊でいっぱいにしながら、キッチンのテーブルを囲んでみんなで笑い合い、分厚い辞書の下でエルダーフラワーが乾くのをのんびり待つ、そんな時間を過ごしてね。冬の風が吹き、子どもたちがそれぞれの日常に戻った頃、あなたはこの大きなノートを開くことになるわ。そこには、あの夏の温もり、刈り取った草の香り、そして小道の植物たちの秘密を一緒に紐解いた、愛おしい時間の記憶がそのまま残っているはずよ。
FAQ
子どもたちや孫たちと一緒に夏のハーブ図鑑を作るなら、根を傷つけないように気をつけながら、野の花をそっと摘むだけでいいのよ。それを新聞紙の間に平らに挟んで、重い本をたくさん重ねた下に2、3週間置いておくの。すっかり乾いたら、お気に入りのノートに一緒に貼りましょう。夏の優しい思い出が形になって残るわよ。
初めてのハーブ図鑑なら、乾燥させやすくて水分の少ない植物を選ぶのがおすすめよ。たとえばマーガレットやクローバー、小さなシダの葉などがぴったりね。バラのように肉厚で花びらが重なっているものは、乾く前にカビてしまうことがあるから避けたほうが無難よ。道端に咲く花の名前を教えながら、小さな子どもたちと一緒に楽しむのには最高の時間になるわ。
いいえ、大切な自然を守るためにも、どんな花でも摘んでいいわけではないのよ。保護されている植物や珍しい植物は、摘まずにそのままにして、眺めたり写真を撮ったりして楽しみましょうね。散歩の途中で迷うような植物を見つけたら、地元のガイドさんや詳しい人に聞いてみるのが一番よ。
ハーブ図鑑を何年もきれいに残しておくためには、湿気がなくて、色あせの原因になる直射日光が当たらない乾燥した場所にノートを保管してね。それぞれの花の下に、名前と、散歩した日付や場所を書いた小さなラベルを貼っておくのも素敵よ。冬の寒い日に暖炉のそばで、この紙の宝物をめくるのは本当に幸せな時間になるわ。わたしを信じて試してみてね。
孫たちと一緒に夏のハーブ図鑑を作ることは、穏やかな時間を分かち合い、自然を愛する気持ちを伝えるための素晴らしい方法よ。この手作業を通じて、子どもたちは葉っぱの細かな形を観察し、乾燥するのをじっと待つ辛抱強さを学び、生きているものを大切にすることを身につけていくの。世代を超えた大切な絆が生まれて、家族みんなの一生ものの思い出になるはずよ。





