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ねえ、昔はね、眠りにつくために枕元に薬の瓶をたくさん並べるなんてことはなかったのよ。日が沈むと、家の中は自然とゆっくりした空気に包まれたもの。わたしの母親も、夕方になると庭へ行ってレモンバームやコウスイボク(レモンバーベナ)の葉を摘んでいたわ。ハーブティーを淹れる準備をすること自体が、もう眠りへの第一歩なんだって、母はいつも言っていたの。
さあ腰をかけて。昔ながらのインフュージョンで、どうやって心穏やかな時間を取り戻していたかお話しするわね
鉄瓶の中で静かにお湯が沸くのを眺め、キッチンに広がる干し草やレモングラスのような優しい香りをゆっくり吸い込む。そうしているうちに、一日の慌ただしさは自然と消えていくの。それは、体に「もう休む時間だよ」と教えてあげるための、わたしたちの大切な習慣だったのよ。
昔は、暮らしに寄り添う身近な植物を、ごくシンプルな方法で使っていたの。たとえば、黄色くて丸い真ん中が可愛らしいジャーマンカモミールは、穏やかな夜を過ごすための主役だったわ。一日の心配事が頭から離れなくなったときは、この温かいインフュージョンを淹れたものよ。古いハーブ図鑑を開いてみても、わたしたちが感覚的に知っていたことがそのまま書かれているわ。田舎の野山に育つ素朴な植物たちは、自然で穏やかなおやすみ時間を迎えるための、素晴らしい味方なの。休むことなく働き続ける頭を優しくほぐして、心地よい休息の準備を整えてくれるのよ。
もし最近、なかなか寝付けない夜が続いているなら、わたしたちと同じようにしてみて。お気に入りのカップを選んで、乾燥させたお花をひとつまみ。そこにお湯を注いだら、香りのよい湯気を逃さないように小さな蓋をして、静かに蒸らすの。画面や騒がしい音から離れて、一口ずつゆっくりと味わってみてちょうだい。おばあちゃんの古い知恵だけれど、きっと心も体もほっとするはずよ。もし、こうした優しいハーブティーを試しても落ち着かない夜が続くときは、お医者さんや薬剤師さんに相談してみてね。きっと良いアドバイスをくれるわ。
心地よい夢の世界へ優しく誘う、わたしのお気に入りの3つの植物
見てちょうだい、まず一番のお気に入りはコウスイボク(レモンバーベナ)よ。わたしの母は、夏の終わりにいつもこの束を収穫して、キッチンの天井から逆さまに吊るして乾かしていたわ。葉を指先で少しこすると、レモンのような爽やかで素晴らしい香りが広がるの。夕食の後、なんとなくお腹が重たかったり、頭がまだ冴えていたりするときに、昔からよく淹れられてきたわ。とても優しく体に寄り添って、一日のせわしなさを手放すのを手伝ってくれるから、ベッドの中で何度も寝返りを打つこともなくなるわ。
次に紹介するのは、オレンジフラワー。古いハーブ図鑑のように正確に言うなら、ビターオレンジの花ね。その香りはとても気持ちを穏やかにしてくれて、一瞬で幼い頃の懐かしい記憶を呼び起こしてくれるの。お布団に入る前に、温かいお湯にこのフローラルウォーターをティースプーン1杯垂らして飲んでみて。緊張をほぐすのにぴったりだから。昔は、夜にそわそわしてしまう子どもたちによく使われていたけれど、ストレスでドキドキしやすい大人の心にも、同じように優しく寄り添ってくれるわ。
最後に、レモンバームを忘れるわけにはいかないわね。庭でとても元気に育つ、レモンのような爽やかな香りの頼もしいハーブよ。これはまさに穏やかさの象徴のような植物で、何世紀も前から、夜の時間を静かに過ごしたいときに重宝されてきたの。心の中が少し凝り固まっていると感じるときに、とても優しく語りかけてくれるわ。温かい一杯を用意して、その落ち着く香りの湯気を深く吸い込み、一日の終わりを穏やかに迎えてみてちょうだい。それでも夜が落ち着かないときは、薬剤師さんに相談してみるのも賢い選択よ。
夜のハーブティーを淹れて、穏やかな夜を過ごすための小さな習慣を始めましょう
まずは、持っているだけで手がじんわり温まるような、一番お気に入りのカップを用意して。そこにラベンダーの花とコウスイボクをひとつまみずつ入れましょう。わたしの母も、よくこのハーブの束をキッチンに吊るして乾かしていたけれど、その香りだけで、長い一日を終えた心がすっと軽くなったものよ。そこにお湯を注ぐのだけれど、お花たちを驚かせないように、沸騰したてではなく少し落ち着いたお湯を使って、すぐに蓋をしてちょうだい。小さなソーサーなどで蓋をして10分ほどしっかり蒸らすことで、心を落ち着かせてくれる豊かな香りを閉じ込めることができるの。これもおばあちゃんの知恵袋ね。
ハーブティーを淹れる習慣は、最初の一口を飲むずっと前から始まっているの。それは、一日のペースをようやく落とそうと、自分で決める瞬間のことよ。
ハーブティーが飲み頃の温度になるのを待つ間、スマートフォンなどの画面を閉じて、目に入る強い光を消してしまいましょう。代わりに、柔らかい明かりの静かな場所に腰を下ろすの。お庭の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、一口ずつゆっくりと味わって。とてもシンプルな習慣だけれど、毎晩同じ時間にこれを行うことで、体に「もう一日の荷物を下ろしていいんだよ」と伝えてあげることができるの。古いハーブ図鑑にも書かれているけれど、規則正しさと植物の優しさは、無理をすることなく、自然な休息の準備を整えてくれるわ。
もし、お布団に入ってもまだ頭の中で考え事がぐるぐると回ってしまったとしても、焦らないで。深く息を吸って、お腹の上に手を当てて、さっき飲んだハーブティーの温かさを思い出してみて。わたしのささやかなアドバイスを試しても夜が落ち着かないときは、かかりつけのお医者さんや薬剤師さんに相談してみてね。さあ、お布団に入って、目を閉じて、静かな夜に身を委ねましょう。
FAQ
おやすみ前の準備として、布団に入る1時間ほど前にジャーマンカモミールのインフュージョンを1杯飲むのがおすすめよ。愛らしい乾燥花を大さじ1杯、沸騰直前のお湯に注いだら、うれしい成分を逃さないように小皿で蓋をして10分間蒸らすの。そして、ゆっくりと味わってね。これは、そわそわした気分を落ち着かせて、体を穏やかな休息へと導くために、古代エジプトの時代から受け継がれてきたシンプルな知恵なのよ。
ええ、レモンバームはそんなときにぴったりよ。緊張でお腹がカチコチになったり、ドキドキが止まらなかったりするときに、心を穏やかにしてくれるハーブとして、私たちの村でも何世代にもわたって愛されてきたの。フレッシュなレモンのような香りに包まれると、すっと肩の力が抜けて、無理なく自然な眠りへと誘われるわ。乾燥させた葉をひとつまみ温かいお湯に入れ、小さな蓋をして蒸らしてから飲むだけでいいのよ。
レモンバームはとても優しいハーブだけれど、甲状腺に心配がある方、妊娠中の方、それから12歳未満のお子さんは控えておいてね。こうした状況にある場合や、少しでも気になることがあるときは、お医者さんや薬剤師さんに相談するのが一番安心よ。それ以外の方なら、1日の終わりにほっと一息つくためのインフュージョンとして、手軽に取り入れてみてね。
デイジーなどのキク科の植物に対して敏感な方やアレルギーがある方は、ジャーマンカモミールのハーブティーは避けてね。また、妊娠中の方も、今は控えておくことをおすすめするわ。自分の体調に少しでも不安があるときは、いつでもかかりつけのお医者さんに相談してね。
おやすみ前のひとときに楽しむカモミールやレモンバームのインフュージョンを美味しく淹れるには、乾燥ハーブをカップに入れて沸騰直前のお湯を注ぎ、必ず小皿などで蓋をして10分間蒸らすこと。こうすることで、素晴らしい香りとうれしい成分を逃さずにカップの中に閉じ込めることができるの。あとは、スマートフォンの画面を消して静かな時間を迎えながら、温かい1杯をゆっくりと味わうだけよ。





